オープンアクセスリポジトリの新たなランキング公開(ドイツ)

ドイツのオープンアクセスリポジトリを独自の新たな集計方法でランキングした”Open Access Repository Ranking”(OARR)が2014年9月付けで公開されています。開発者はフンボルト大学ベルリンに所属する研究者らです。

このランキングはドイツのオープンアクセスリポジトリ152件を対象に、概要(前年に公開されたコンテンツの割合など4項目)、ユーザビリティ(簡易検索の有無など7項目)、付加価値サービス(引用時のガイドラインの有無など10項目)、メタデータ(著者IDの有無など7項目)、相互運用性(オープンライセンス採用の有無など6項目)、コミュニティへの参加(ベルリン宣言への署名の有無など3項目)の6つの観点から、50点満点で採点した結果を示したものです。2014年の1位はドイツ経済学中央図書館(Deutsche Zentralbibliothek für Wirtschaftswissenschaften)の38点で、各観点とも高い点数を得ていました。

新たなランキングを公開した理由について、OARRのサイトでは従来のリポジトリランキングのようなコンテンツ数の多さやサーチエンジンにおける可視性の高さによるのではなく、各リポジトリが利用者に最良のサービスを提供するために、備えておくべき事項のベンチマークを提供するものとしたかった、と述べられています。

今後は毎年9月にランキングを更新していく予定であるとのことです。

Open Access Repository Ranking(OARR)
http://repositoryranking.org/

参考:
世界リポジトリランキングの2014年7月版が公開
Posted 2014年7月25日
http://current.ndl.go.jp/node/26660