図書館情報学分野の一流誌には誰が投稿しているのか?(記事紹介)

大学・研究図書館協会(ACRL)の刊行する“College and Research Libraries (C&RL)”のVol.75, no.5に、Quinn Galbraith氏らによる“Who Publishes in Top-Tier Library Science Journals? An Analysis by Faculty Status and Tenure”と題する記事が公開されました。

2007年から2009年の図書館情報学分野の雑誌から、影響力の高い23タイトルを選定し、掲載されている記事の著者で、米国の機関に所属する1,986名のうち、1,712名を対象に調査を依頼し、595名から回答があったとのことです。著者がテニュアトラックの教員の地位を得ているのか否か等について調査を行ったとのことです。全体として、のべ1,806件の調査結果が得られたとのことです。

結果として、著者全体の中で、テニュアトラックの教員の地位を得ている図書館員は27%、図書館情報学分野の研究者は19%、その他の分野の研究者は21%であったとのことです。

今回の調査では、量的、質的観点から影響力の高い23誌を選定しており、23誌について、2010年のScopusやWeb Of Scienceのインパクトファクター等によるランキング結果が表にまとめられています。

Quinn Galbraith, Elizabeth Smart, Sara D. Smith, and Megan Reed
Who Publishes in Top-Tier Library Science Journals? An Analysis by Faculty Status and Tenure
Coll. res. libr. September 2014 75:724-735; doi:10.5860/crl.75.5.724
http://crl.acrl.org/content/75/5/724.1.full.pdf+html
http://dx.doi.org/10.5860/crl.75.5.724

※テニュアに関する記述に誤りがあり、訂正いたしました。2014年9月4日