Pew Research Centerの調査からわかった図書館に関する7つの驚くべき事実(米国)

2014年6月30日付けで、Pew Research Centerのブログに「我々の調査からわかった図書館に関する7つの驚くべき事実」(”7 surprises about libraries in our surveys”)と題した記事が掲載されています。これはPew Research Centerが行ってきた図書館に関する複数の調査の結果をまとめたものです。

同ブログによれば、調査からわかった7つの驚くべき事実とは以下のとおりです。

1. 65歳以上の人々の中で過去12カ月以内に図書館を訪れた人の割合は他の年代よりも少ない

2. 米国人の10%は図書館を一度も使ったことがないにも関わらず、図書館はコミュニティにとって良いものであると考えている

3. 電子書籍の利用は増えているが、電子書籍しか読まない人は米国人の4%にとどまる

4. 電子書籍も紙の本も読む人は、環境にあわせて本を読む際のフォーマットを変えることを好んでいる

5. 図書館を使う人は図書館を使わない人よりも本を購入しており、借りるよりも買いたいと思っている

6. 多くの利用者は過去の自分の読書傾向に基づいて、図書館員から本を薦められることをよいアイディアだと考えている

7. 回答者の20%は図書館は資料の並べ方を変えねばならないと考えている。一方で、36%は図書館は資料の並べ方を変えるべきではないと考えており、36%は変えることも検討しても良いかも知れないと考えている。

また、Pew Research Centerでは上記の記事の公開とあわせて、2014年6月9日から公開していた図書館利用者チェック(Library User Quiz)のコミュニティ版を提供できる機能も開発し、図書館員からの申し込みを受け付けています。

7 surprises about libraries in our surveys(Pew Research Center、2014/6/30付け)
http://www.pewresearch.org/fact-tank/2014/06/30/7-surprises-about-libraries-in-our-surveys/

How does your community’s library engagement compare with the rest of the country? (Pew Research Center、2014/6/30付け)
http://libraries.pewinternet.org/2014/06/30/how-does-your-communitys-library-engagement-compare-with-the-rest-of-the-country/

参考:
Pew Research Center、米国民と公共図書館との関係性に関する調査結果を公表
Posted 2014年3月14日
http://current.ndl.go.jp/node/25703

E1519 – 米国民はどれほど公共図書館に価値を置いているのか カレントアウェアネス-E No.251 2013.12.26
http://current.ndl.go.jp/e1519

E1551 – 公共図書館との関係性に基づく米国民の類型 カレントアウェアネス-E No.257 2014.04.10
http://current.ndl.go.jp/e1551

Pew Research Center、公共図書館との関係性を判定する図書館利用者チェックを公表
Posted 2014年6月10日
http://current.ndl.go.jp/node/26314