J-STAGE、Google等との連携強化とCCライセンスを利用したポリシー明確化の推奨を発表

科学技術振興機構(JST)がJ-STAGE利用学協会を対象に、2014年6月12日に開催した「Google等との連携強化およびオープンアクセス対応方針に関するJ-STAGE利用学協会説明会」の当日資料が公開されています。

同資料によれば、Google等との連携強化に関しては、Google Scholarのインデキシングポリシーに従い、抄録のない記事には書誌情報画面に本文1ページ目のプレビュー画像を掲載していくこと、また通常のGoogleウェブサーチ対策として、J-STAGE上のすべてのコンテンツについて、Googleによるクローリングを原則禁止しないことにするとされています。

また、オープンアクセスへの対応については、従来どおりのフリー公開(本文の無料公開)の推奨に加え、今夏中にJ-STAGE上の各記事に対してクリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスの表示ができるようにする機能をリリースし、公開コンテンツに対してCCライセンス等を利用した、二次利用の扱いを含むポリシーの明確化を強く推奨していく、とされています。

そのほかに、2014年12月から、現在J-STAGEで運用されているJOIをDOIに一本化することも公表されています。

Google等との連携強化およびオープンアクセス対応方針に関するJ-STAGE利用学協会説明会関連資料 | 説明会・セミナーのご案内(JST)
https://www.jstage.jst.go.jp/pub/html/AY04S260_ja.html#140620

Google等との連携強化および オープンアクセス対応方針について(JST)
https://www.jstage.jst.go.jp/pub/html/pdf/AY04S260.files/renkei0612.pdf

<J-STAGE利⽤学協会説明会> 永続的識別⼦のDOIへの一本化(JST)
https://www.jstage.jst.go.jp/pub/html/pdf/AY04S260.files/doi0612.pdf

参考:
オープンアクセス雑誌におけるCCライセンスの導入状況(記事紹介)
Posted 2014年6月24日
http://current.ndl.go.jp/node/26423

E1544 – フォーラム「世界のオープンアクセス政策と日本」<報告> カレントアウェアネス-E No.256 2014.03.27
http://current.ndl.go.jp/e1544