EUに対し、図書館とアーカイブ等が共同書簡:WIPOでの例外規定に関する議論に前向きに取り組むよう要望

2014年5月16日、EU諸国を中心とした図書館やアーカイブ等60以上の組織が、EUに対して、WIPOでの図書館とアーカイブの例外規定に関する議論に前向きに取り組むよう求める書簡に共同でサインしたと国際図書館連盟(IFLA)が伝えています。

書簡では、WIPOでの図書館とアーカイブの例外規定に関する議論に前向きに取り組むよう強く要望し、
1.最先端の、オープンな国際的な研究文化の育成
2.将来の研究者によるデジタル化された、あるいはボーンデジタルの文化遺産へのアクセスの保証
3.欧州の文化遺産へのグローバルなアクセスの提供
における、上記の議論の重要性を指摘しているとのことです。

Libraries and Archives write letter to the European Union(ILFA, 2014/5/16付のニュース)
http://www.ifla.org/node/8622

Fulfill the promise of the Innovation Union: European research institutions, libraries and archives need balanced copyright laws(IFLA)
http://www.ifla.org/files/assets/clm/statements/letter_eu_re_sccr_final_web_version.pdf
※書簡の本文

Fulfill the promise of the Innovation Union(ILFA, 2014/5/16最終更新)
http://www.ifla.org/node/8621

LIBER Joins the Call For Balanced Copyright Laws
http://libereurope.eu/liber-joins-call-balanced-copyright-laws/

参考:
第27回世界知的所有権機関(WIPO)著作権等常設委員会(SCCR)が開催、図書館やアーカイブにおける著作権の権利制限等について議論
Posted 2014年5月7日
http://current.ndl.go.jp/node/26077

E1542 – WIPOで,図書館等に関する著作権の権利制限が議論される
カレントアウェアネス-E No.255 2014.03.06
http://current.ndl.go.jp/e1542