英ウェルカム財団、2012-2013年に同財団の助成によりAPCが支払われた論文のリストを公開

2014年3月17日、英ウェルカム財団が、2012-2013年に同財団の助成の中からAPC(論文加工料)が支払われた論文のリストを研究データ公開プラットフォームfigshareで公開しました。リストの中には論文タイトルや掲載された雑誌名、その出版者名等の情報に加え、実際に支払われたAPCの金額も掲載されています。

同リストを分析した”Research Information”誌の記事によれば、もっとも高額のAPCが支払われたのは論文ではなく、Palgrave Macmillan社から出版されたモノグラフ”Fungal Disease in Britain and the United States 1850-2000”で、APCの金額は13,200ポンドでした。雑誌論文の中で最も高額だったのは” Public Service Review”という雑誌に掲載された論文の6,000ポンドでしたが、現在この雑誌のサイトは閲覧できなくなっています。存在が確認できる雑誌論文の中で最もAPCが高額だったのは、Elsevier社のLancetシリーズに掲載された論文で、5,760ポンドでした。リストには全体で2,127の論文等に関する情報が掲載されています。

Wellcome Trust APC spend 2012-13: data file(figshare、2014/3/17付け)
http://figshare.com/articles/Wellcome_Trust_APC_spend_2012_13_data_file/963054

Wellcome Trust releases details of APC spend(Research Information、2014/3/17付け)
http://www.researchinformation.info/news/news_story.php?news_id=1532

The cost of open access publishing: a progress report(Wellcome Trust, 2014/3/28付)
http://blog.wellcome.ac.uk/2014/03/28/the-cost-of-open-access-publishing-a-progress-report/

※2014年3月31日、情報を追記しました。