冷たい夜を熱くする 図書館で官能文学に関する公開討論開催(カナダ)

2014年2月12日、カナダ・サスカチュワン州のレジャイナ公共図書館(Regina Public Library)で、官能文学に関する公開討論イベント” EROTICA: Hot Reads for Cold Nights”が開催されました。

このイベントはレジャイナ公共図書館のWriter in residenceであるGail Bowen氏の提案で行われたものです。レジャイナ公共図書館のWriter in residenceには、イベントを企画することが義務付けられています。Bowen氏は北米でベストセラーとなったエロティック小説”Fifty Shades of Grey”のブームを受け、官能文学に興味を抱くようになり、今回のイベント開催につながったとのことです。

レジャイナ公共図書館では22冊の”Fifty Shades of Grey”を購入しており、これまでに438回借り出されているとのことです。また、サスカチュワン州の図書館では同作を52ライセンス分、購入しており、2,600の電子書籍端末を通じて提供されています。レジャイナ公共図書館のコレクション構築部門のマネージャーであるAndre Gagnon氏は、電子書籍等の普及によって本そのものを持ち歩く必要がなくなったことで、これまで以上に人々が官能文学を読むようになったのではないかとしています。

なお、Bowen氏のウェブサイトでは公開討論会のトピックも公開されています。最初のトピックは「官能文学とポルノグラフィを分けるものはなにか?」だそうです。

Regina Public Library exploring erotic literature(LEADER-POST、2014/2/12付け)
http://www.leaderpost.com/news/Regina+Public+Library+exploring+erotic+literature/9496459/story.html

EROTICA: Hot Reads For Cold Nights(Gail Bowen, Writer in Residence、2014/2/7付け)
http://www.reginalibrary.ca/wir/?p=108