OECD、高等教育における学修成果の評価(AHELO)フィージビリティ・スタディのレポートを公開

経済協力開発機構(OECD)が政府や高等教育機関、質保証機関による学習成果の評価方法の改善に資するために行った、高等教育における学習成果の評価(AHELO:Assessment of Higher Education Learning Outcomes)に関する国際的な検討の可能性を探るフィージビリティ・スタディの報告書が公開されています。

フィージビリティ・スタディ(FS)では、一般的技能、分野別技能(経済学、工学)等について、(1)各国の多様性と特殊性を踏まえつつ学習成果を適切に測定するテストの開発の可能性や(2)言語や文化を超えて国際比較の可能性を検証するために、調査枠組みの開発、テスト問題と採点基準の作成、それらの妥当性の検証作業が参加国において実施されたとのことです。

日本も含めた世界17か国で行われたフィージビリティ・スタディの最終調査結果については、OECDより報告書としてまとめられ、第1巻は2012年12月に、第2巻は2013年2月に、第3巻は、2013年10月に発行されたとのことです。

日本は、このフィージビリティ・スタディに工学分野で参加することが、2008年12月に正式に決定されたとのことです。

なお、「OECD高等教育における学修成果の評価(AHELO)フィージビリティ・スタディの実施の在り方に関する調査研究」が、2013年11月29日に文部科学省のサイトで公開されています。

この報告書では、2009年2月1日から2012年3月31日にかけて行われた、
①我が国として望ましい工学分野のフィージビリティ・スタディのあり方
②我が国の大学がフィージビリティ・スタディに参加する際の留意点
③フィージビリティ・スタディへの参加経験を今後の各大学における教育の改善に活かすための方策等
についての調査研究が報告されているとのことです

AHELO Feasibility Study Report – First volume(PDF:272ページ)
http://www.oecd.org/edu/skills-beyond-school/AHELOFSReportVolume1.pdf

AHELO Feasibility Study Report – Second volume(PDF:197ページ)
http://www.oecd.org/edu/skills-beyond-school/AHELOFSReportVolume2.pdf

AHELO Feasibility Study Report – Third volume(PDF:110ページ)
http://www.oecd.org/edu/skills-beyond-school/AHELOFSReportVolume3.pdf

Testing student and university performance globally: OECD’s AHELO
http://www.oecd.org/education/skills-beyond-school/testingstudentanduniversityperformancegloballyoecdsahelo.htm

OECD「高等教育における学習成果の評価(AHELO)」フィージビリティ・スタディの結果について(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shitu/1341802.htm

「OECD高等教育における学修成果の評価(AHELO)フィージビリティ・スタディの実施の在り方に関する調査研究」(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/itaku/1328168.htm