ディスカバリーサービスPrimoが検索結果ランキングの算出にジャーナル評価指標SNIPとSJRを導入

2013年11月18日、Ex Libris社が、同社のディスカバリーサービス“Primo”の検索結果ランキングを算出するアルゴリズムについて、Elsevier社との協力を発表しました。具体的には、Elsevier社がジャーナルに対する指標として用いている“Source Normalized Impact per Paper(SNIP)”および“SCImago Journal Rank(SJR)”が取り入れられるとのことです。これらの指標はPrimoの検索結果にも表示され、ユーザが見ることもできるようになるとのことです。

Elsevier社の紹介によると、SNIPは、異なる分野間でジャーナルの比較をしやすくするために、分野による引用のされやすさの違いを考慮したもの、SJRは、Google Page Rankに類似したアルゴリズムを用いて、引用元ジャーナルの質によって引用に重み付けをし、分野間の補正をしたもの、ということです。

Ex Libris and Elsevier Collaborate to Harness Journal Metrics for Primo Relevance Ranking(Ex Libris 2013/11/18付プレスリリース)
http://www.exlibrisgroup.com/?catid={916AFF5B-CA4A-48FD-AD54-9AD2ADADEB88}&itemid={174F8809-8596-4E65-BCED-5D96B4AD69EA}

Scopus(エルゼビア)
http://japan.elsevier.com/products/scopus/scopus_brochure.pdf
※p.7にSJRとSNIPの解説があります。

Journal Metrics
http://www.journalmetrics.com/

参考:
E1489 – 図書館システムベンダとユーザ会の共存―IGeLU大会<報告> カレントアウェアネス-E No.246 2013.10.10
http://current.ndl.go.jp/e1489