誰がインターネットを使わないのか? ディジタルディバイドの5つの要因(米国)

米国の調査機関Pew Research CenterのPew Internet & American Life ProjectでDirectorを勤めるLee Rainie氏が、インターネットを利用しない人々に関して2013年10月28日開催のWashington Post Live’s 2013 Bridging the Digital Divide forum内で行った講演の様子(動画)と要旨のまとめが公開されています。

講演の中でRainie氏は、Pew Internet & American Life Projectの調査結果に基づきつつ、インターネットを利用していない米国人の特徴として以下の5つを挙げています。

1. 年齢。年齢が高いほどインターネット利用者が少ない。
2. 収入と学歴。家計収入の少ない人、学歴の低い人の間ではインターネット利用者が少ない。
3. 居住地域のタイプ。郊外に住んでいる人は都市部に住んでいる人よりもインターネット利用者が少ない。
4. 障害。障害のある人の間ではインターネット利用者が少ない。
5. スペイン語。Pewの調査にスペイン語で回答することを望む人の間ではインターネット利用者が少ない。

また、インターネットを利用しない理由については、「自分の人生には関わりがないものだから」「使いにくいから」とする人が多く、「アクセスできる環境がないから」といった回答は少ない、とも述べられています。

Who’s not online? 5 factors tied to the digital divide(Pew Research Center、2013/11/8付け)
http://www.pewresearch.org/fact-tank/2013/11/08/whos-not-online-5-factors-tied-to-the-digital-divide/

Pew: 15 percent of Americans don’t use the Internet(The Washington Post、2013/11/5付け)
http://www.washingtonpost.com/posttv/business/technology/pew-15-percent-of-americans-dont-use-the-internet/2013/11/06/172a067c-4698-11e3-bf0c-cebf37c6f484_video.html

Who’s Not Online and Why(Pew、2013/9/25付け。講演に関連する最近の調査レポート)
http://pewinternet.org/Reports/2013/Non-internet-users