電子化文書の長期保存方法に関するJIS(JIS Z 6017)が改正

2013年9月20日、「電子化文書の長期保存方法」の日本工業規格(JIS)「JIS Z 6017」が改正されました。日本工業標準調査会(JISC)のウェブサイトの該当規格の制定改正JIS概要によると、改正の概要は以下の通りです。

1. 運用方法及び基準の見直し
・記録後の光ディスクの定期検査周期を、3年から5年目安に変更する。
・関連規格との整合性をとる。

2. 市場の変化に対応
・新たな記録媒体として、ブルーレイディスクを加える。

3. 使い易さの追求(簡素化)
・JIS Z 6016(紙文書及びマイクロフィルム文書の電子化プロセス)と重複する部分を削除する。
・管理台帳を一本化するなど、運用方法を簡素化する。

日本工業標準調査会(JISC)
http://www.jisc.go.jp/

「電子化文書の長期保存方法」のJIS を改正(JIS Z 6017)(経済産業省, 2013/9/20)
http://www.meti.go.jp/press/2013/09/20130920001/20130920001-3.pdf

※なお、今回規格に追加されたブルーレイディスクについては、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が、電子化文書を長期保存するために最低限必要な品質検査基準や取扱い方法についてのガイドラインを2012年4月に作成しています。

電子化文書長期保存のための Blu-ray Disc™ 検査基準及び取扱いに関するガイドライン(社団法人日本画像情報マネジメント協会(JIIMA) ,2012/4)
http://www.jiima.or.jp/pdf/7_JIIMA_guideline.pdf

社団法人日本画像情報マネジメント協会は、2013年10月1日から、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会に名称を変更しています。

参考:
CA1683 – 光/磁気ディスク、フラッシュメモリの劣化と寿命 / 大島茂樹 カレントアウェアネス No.299 2009年3月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1683