米国の医療保険制度改革に公共図書館が協力 ALA年次大会でアナウンス

2013年6月28日、米国図書館協会(ALA)はオバマ大統領が進めてきた医療保険制度改革への協力について、保健社会福祉省との間で合意に達しました。2013年7月1日には、シカゴで行われているALA年次大会のセッションの中でこの協力に関してアナウンスされました。

医療保険制度改革により、2013年10月1日から米国で医療保険に加入していない人はオンラインで保険に加入し、支払いのために減税措置を受けることなどもできるようになります。しかしオンラインベースの仕組みであるため、コンピュータにアクセスできない人々は不利になります。そこで全米の公共図書館が、利用者向けコンピュータの提供等を通じて協力することになったそうです。

Washington Timesによれば、従来どおり利用可能なコンピュータを人々に提供するほかに、図書館のウェブページから医療保険のサイトにリンクを貼ったり、医療保険に関する情報を探している人は通常よりも長い時間、コンピュータを利用できるようにすることを検討している図書館もあるとのことです。

The Prescription for Finding Healthcare Information(American Libraries Magazine、2013/7/1付け)
http://www.americanlibrariesmagazine.org/blog/prescription-finding-healthcare-information

Librarian foot soldiers enlisted to help with Obamacare enrollment(The Washington Times、2013/6/29付け)
http://www.washingtontimes.com/news/2013/jun/29/librarian-foot-soldiers-enlisted-help-obamacare-en/

参考:
公共図書館におけるコンピューター等の購入計画・利用規定に関する調査レポート(米国)
http://current.ndl.go.jp/node/23772

E855 – オバマ次期大統領が語った図書館,ライブラリアンの役割(米国)
http://current.ndl.go.jp/e855