使われなくなった目録カードに著者の署名を入れて展示(米国)

米国マサチューセッツ州グリーンフィールドコミュニティカレッジ(GCC)の図書館で行われてきた、使われなくなった目録カードにそのカードに記述された本の著者の署名を入れて展示する取り組みが、地元紙の記事等で紹介されています。

GCCでは目録がデジタル化された1999年からこの取り組みをはじめ、当初は地元の作家や芸術家に目録カードを送り、直筆での署名を求めていたそうです。10年後、GCCの図書館が増築したことを機に対象範囲をアメリカ全土の小説家・詩人・政治家に広げ、これまでに128の署名入り目録カードが集まっています。

署名だけではなくメッセージが添えられているものも多く、記事では詩人のビリー・コリンズ氏が寄せた詩が紹介されています。署名を断られることもあり、特に政治家からは断られる場合が多いとのことですが、現米国務長官のジョン・ケリー氏からは協力を得られたそうです。

集まったカードはガラスケースに収められた上で、図書館の壁に展示されています。

GCC librarian saves card catalog(The Recorder紙、2013/5/30付けの記事)
http://www.recorder.com/home/6563185-95/gcc-librarian-saves-card-catalog

Greenfield librarian turns catalog cards into art(Library Staff、2013/6/10付けの記事)
http://www.librarystuff.net/2013/06/10/greenfield-librarian-turns-catalog-cards-into-art/

参考:
使われなくなった目録カードの再利用方法のコンテスト(米国)
http://current.ndl.go.jp/node/15087