本をよりよくディスプレイするための20のルール(記事紹介)

EBSCO Publishingが発行しているニュースレター“RA News”(2013年3月号)に、“Twenty Rules for Better Book Displays”という記事が掲載されています。執筆者は米国のローレンス公共図書館のマーケティングディレクタSusan Brown氏です。

記事は「ブックディスプレイマニフェスト」として、以下の20項目からなる図書のディスプレイルールを紹介した内容となっています。

1. ディスプレイは、あなたの個人的な関心ではなく、利用者の関心を反映したものにすべき
2. ディスプレイは人気があるべきもの。かなりの時間をディスプレイのスペースを埋めることに費やし、そのスペースを空にすることを最終目標とすること。
3. 本がディスプレイの主役であるべき。
4. ディスプレイする資料は本に限定しないこと。
5. 本が主役であるべきだが、目を引くサインが重要である。
6. シンプルで読みやすいフォントを選ぶこと。
7. もしディスプレイのテーマに関連したアイコンや視覚的なマーク等があるならば、それはサインの中に入れてしまうこと。
8. 小道具を使うときは慎重に。
9. ディスプレイした図書を借りてほしいならば、それと分かるようにしておくこと。
10. ディスプレイした図書に付加価値を付けること。(テーマで選んだ文献リストを印刷したしおりをはさむ等)
11. 図書館の様々な広報へ導く仕掛けをしておくこと(Cross promote)
12. “Chase’s Calendar of Events”(いわゆる「今日は何の日」のレファレンス資料)はうまく使うこと。
13. ポップカルチャーからヒントを得ること。
14. 最新の出来事からもヒントを得ること。
15. 地域コミュニティからもヒントを得ること。
16. 狭いテーマを超えて、いつでも継続的に使える一般的なテーマも考えること。
17. あまり目のつかない“隠れた”コレクションをプロモーションすること。ただし、ルール1を損なわない限りにおいて。
18. もし資料が貴重書ではないのであれば、ガラスケース内で展示するようなことはしないこと。
19. 柔軟であること。その日のニュースに従って、ディスプレイを変更することもためらわないこと。
20. 楽しむこと!ディスプレイは作るあなた自身も、そしてそれを見る利用者にとっても楽しむべきである。

最後にBrown氏は、そもそもなぜディスプレイが重要なのかという疑問に対して、“book discovery”のためであるとの言葉を示しています。

Twenty Rules for Better Book Displays (NoveList 2013年3月号RA Newsが初出)
http://www.ebscohost.com/novelist/novelist-special/twenty-rules-for-better-book-displays