「公共図書館は何をサービスすべきか」 英国図書館長協会がその指針を示した“Universal Offers”を発表

2013年1月31日、英国図書館長協会(SCL)が、“Universal Offers”を発表しました。この種の提言は初めてとされています。

これは、イングランドおよびウェールズの全公共図書館に対して、公共図書館は何を提供すべきかを示した、いわばサービス指針となっています。利用者が公共図書館にとって不可欠とみなすサービスとして、“Health”、“Reading”、“Information”、“Digital”の4つの領域から構成されています。

Ed Vaizey文化大臣は、「この4つのUniversal Offersは、図書館が現在提供しているサービス領域を明確に示したものであり、国レベルのこのアプローチは、変化し続ける要望に全ての図書館が対応するための助けとなるものである」とコメントしています。

また、“Universal Offers”の発表とあわせて、英国読書協会(RA)とSCL等によるプログラム“Books on Prescription”の、2013年5月からの実施も発表されています。これは、地域の開業医や医療従事者が、うつ等の精神面で患っている患者に対し、公共図書館にある気分を上げるような本を“処方”することができるというものです。

Libraries of the 21st Century: SCL Launches Four National Offers for Public Libraries (Society of Chief Libraians 2013/1/31付けの記事)
http://www.goscl.com/libraries-of-the-21st-century-scl-launches-four-national-offers-for-public-libraries/

SCL announces ‘universal offers’ for libraries (Bookseller 2013/1/31付けの記事)
http://www.thebookseller.com/news/scl-announces-universal-offers-libraries.html