阪神・淡路大震災資料の公開に関する課題、経験を伝える語り部への要望の高まり(記事紹介)

1995年の阪神・淡路大震災の資料を収集・保存している兵庫県神戸市の「人と防災未来センター」に関して2本の新聞記事が掲載されています。

ひとつは、同センターで約18万点の所蔵資料のうち約5万点が公開できないままになっているというものです。その理由のひとつとして、公開の際は事前に連絡するという条件で寄贈された資料について、寄贈者への確認ができていないという事情が挙げられています。

もうひとつは、阪神・淡路大震災の経験を伝える“語り部”の話が聞きたいという要望が増えているというものです。2011年度には前年度の約1.5倍の約9万人(1,562団体)が話を聞いたそうです。2002年のセンター開設時には18人の語り部でスタートし、現在は45人が登録しているとされています。

阪神大震災の資料5万点未公開…確認取れぬまま(Yahoo!ニュース 2012/12/21付け記事)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121220-00000747-yom-soci

阪神大震災18年:心の痛み風化させぬ 神戸の防災センター、語り部依頼1.5倍−−昨年度(毎日新聞 2012/12/21付け記事)
http://mainichi.jp/area/news/20121221ddf041040020000c.html

語り部インタビュー(人と防災未来センター)
http://www.dri.ne.jp/shiryo/katari.html

参考:
人と防災未来センター、開設10周年記念「災害ミュージアム研究塾2012」全6回を毎月開催
http://current.ndl.go.jp/node/22119

人と防災未来センター、震災資料の分類・保存・公開に関する3篇の研究会報告書をPDF公開
http://current.ndl.go.jp/node/20791

人と防災未来センター、『阪神・淡路大震災復興誌』全10巻をPDFで公開
http://current.ndl.go.jp/node/20367

【イベント】TeLL-Netフォーラム2012「災害の記憶・記録の保存と語り継ぎ」(2/28・兵庫)
http://current.ndl.go.jp/node/20112

神戸大学と「人と防災未来センター」、震災資料の横断検索をスタート
http://current.ndl.go.jp/node/11394