学習プロセスに対するデジタル化の支援可能性を問う フランス国立図書館等が『カンディード』のiPadアプリとオンライン版を公開へ

2012年12月17日、フランス国立図書館(BNF)と、通信大手のOrange社がヴォルテール財団の協力の下、近世フランスの哲学者ヴォルテールの著作『カンディード』(Candide)のデジタル版を公開すると発表しました。無料のiPad用アプリを2012年12月に公開し、オンライン版を2013年1月に公開するとしています。

これは、学習プロセスにデジタル化はどのような支援が可能なのかを調査するために行われたプロジェクトで、iPadアプリについては2013年の第1セメスターで教育現場における検証が行われるとのことです。

このデジタル版は、テキストとBNF所蔵の写本史料を同時に表示させることが可能で、俳優のDenis Podalyde氏による朗読が提供されているようです。また、主人公のカンディードの旅路をマップで表示させたり、感想や分析をコメントして他の利用者と共有できる、“庭”(Le Jardin)という機能があるとのことです。

Orange and the Bibliotheque nationale de France, with the participation of the Voltaire Foundation, are launching an enhanced digital edition of Voltaire’s Candide (PDF)
http://www.bnf.fr/documents/cp_candide_ed_num_en.pdf