ボストン公共図書館が11月に史上最大の延滞料免除キャンペーンを実施、その理由は……

米国で最も歴史のある公立図書館であるボストン公共図書館が、2012年11月1日から3週間にわたり、同館史上もっとも大規模な延滞料免除キャンペーンを開始します。期間中、利用者は延滞してしまった書籍やCD・DVDを延滞料なしで返却することが可能になります。

こういったキャンペーンには、資料が返却されることや、延滞料を支払うのが嫌で図書館から遠ざかっていた利用者が戻ってくるといったメリットがあります。ただ、ボストン公共図書館がこのタイミングでキャンペーンを実施するのには考えがありました。同館ではキャンペーン翌月の12月に図書館システムの更新を予定しており、資料が返却されることによって正確なデータとともに新システムに移行できるという理由だそうです。

Boston Public Library to waive overdue fines for 3 weeks in November(Boston.com 2012/10/26付け記事)
https://www.boston.com/yourtown/news/allston_brighton/2012/10/boston_public_library_to_waive.html

Fines and Fees(Boston Public Library)
http://www.bpl.org/general/circulation/fines_fees.htm

参考:
米シカゴ公共図書館の延滞料免除プログラムに10万点の資料が返却される
http://current.ndl.go.jp/node/21828

シカゴ公共図書館が、めったにない罰金免除実施中
http://current.ndl.go.jp/node/21684