あれから20年、ボスニア・ヘルツェゴビナ国立・大学図書館の“いま”(記事紹介)

IFLAのウェブサイトに2012年9月17日付けで“20 years later: The National and University Library of Bosnia and Herzegovina”という記事が掲載されています。ボスニア・ヘルツェゴビナ国立・大学図書館の“いま”を紹介したものです。

同館は、1992年8月、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争のさなかに、セルビア人武装勢力の攻撃によって破壊されました。4日間燃え続け、200万点の資料および、20万点の特殊コレクションのうち9割近くが失われたということです。

2012年8月25日に開かれた20周年記念行事におけるIsmet Ovčina館長のスピーチの内容が紹介されています。それによると、同館は現在サラエボ大学のキャンパス内に建物を借りている状態だそうですが、みごとに再建を果たし、蔵書とサービスを拡大してきているということです。同館が文化・教育・科学領域で果たしている役割を称えて、2012年4月にはサラエボ市から賞を受賞したそうです。しかしながら、その財政状況は、国立博物館など他の6つの文化施設と同じく不安定なもので、定常的な予算が得られていないとのことです。

20 years later: The National and University Library of Bosnia and Herzegovina(IFLA 2012/9/17付け記事)
http://www.ifla.org/en/news/20-years-later-the-national-and-university-library-of-bosnia-and-herzegovina

Obilježena 20. godišnjica od stradanja NUBBIH u Vijećnici(National and University Library of Bosnia and Herzegovina 2012/8/28付け記事)
http://www.nub.ba/index.php?option=com_content&view=article&id=558:u-nubbih-obiljeena-20-godinjica-od-stradanja-vijenice&catid=54:aktuelnosti

National and University Library of Bosnia and Herzegovina
http://www.nub.ba/

参考:
CA1200 – ボスニア・ヘルツェゴビナ図書館復興への支援の輪 / 古賀豪
http://current.ndl.go.jp/ca1200