英国政府が大学による公的助成研究のオープンアクセス化促進に1,000万ポンドの助成を実施へ

英国のビジネス・イノベーション・職業技能(BIS)省が、各大学による公的助成研究成果のオープンアクセス(OA)化を促進するために政府が1,000万ポンドの助成を行うと発表しました。Finchレポートの内容に沿った取組みです。助成金は、各大学におけるOA方針の策定や、OA誌への投稿料(APC)支払いのためのファンドの設立などに用いられることが想定されているようです。詳細は2012年秋に発表されるということですが、30機関を対象に、英国研究会議(RCUK)通して支援がなされるそうです。

Government invests £10 million to help universities move to open access(BIS省 2012/9/6付けプレスリリース)
http://news.bis.gov.uk/Press-Releases/Government-invests-10-million-to-help-universities-move-to-open-access-67fac.aspx

参考:
Peter Suber氏による、欧州のオープンアクセスに関するここ数か月の動向まとめ(記事紹介)
http://current.ndl.go.jp/node/21783

米SPARC、オバマ大統領に対して連邦政府機関によるパブリックアクセス方針の策定を要望
http://current.ndl.go.jp/node/21425

国際STM出版社協会が欧州委員会の発表したオープンアクセス方針を批判する見解を示す
http://current.ndl.go.jp/node/21424

英国政府が「Finchレポート」に対する公式見解を、英国研究会議と欧州委員会がオープンアクセス方針を発表
http://current.ndl.go.jp/node/21385

研究成果へのアクセス拡大に向けて必要な活動は何か? 英国研究情報ネットワーク(RIN)がレポートを公表
http://current.ndl.go.jp/node/21156