震災によって茨城県桜川市へと移管された新治汲古館資料の企画展示が開催中

茨城県桜川市の真壁伝承館歴史資料館において、企画展「新治汲古館の継承~文化財レスキューの一事例~」が2012年10月31日まで開催されています。

新治汲古館(にいはりきゅうこかん)は、筑西市古郡に所在した私設の博物館です。同館には、在野の考古学者であった、故・藤田清氏が戦前から蒐集していた考古資料を収蔵されていましたが、東日本大震災で被災したため、資料は文化庁の行う「文化財レスキュー事業」を経て、桜川市へと一括寄託されました。なお、この移送作業については茨城史料ネットが全面的に支援して行われました。

今回の展示では、往時の新治汲古館の様子と、文化財レスキュー事業の紹介も行われるとのことです。さらに、8月12日には、茨城史料ネットのメンバーでもある田中裕氏(茨城大学准教授)による歴史講座も行われる予定となっています。

真壁伝承館歴史資料館 (桜川市教育委員会)
http://www.city.sakuragawa.lg.jp/index.php?code=2212

企画展「新治汲古館の継承~文化財レスキューの一事例~」 (茨城史料ネット)
http://ibarakishiryou.web.fc2.com/oshirase/0808niiharitennji.html

考古資料:次世代に引き継ぎたい 震災で閉館、新治汲古館の資料 桜川市に委託され展示 /茨城 (毎日jp 2012/8/9付けの記事)
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20120809ddlk08040252000c.html