米SPARC、オバマ大統領に対して連邦政府機関によるパブリックアクセス方針の策定を要望

米国SPARCのHeather Joseph議長が、公的助成研究のパブリックアクセス方針についてオバマ大統領に訴える文書(2012年7月18日付け)が公表されました。文書では、科学・工学分野の全ての連邦機関がパブリックアクセス方針を策定することを求めています。大統領への説明として、欧州委員会や英国研究会議の動きを手短に紹介しつつ、米国では科学研究への助成を行っている11の主要連邦機関のうち国立衛生研究所(NIH)がパブリックアクセス方針を策定しているのみであると述べ、オンライン署名サイト“We are the People”で28,000以上ものが人々が署名を行なったなどと紹介しています。

オバマ大統領宛ての文書(PDF:2ページ)
http://www.arl.org/sparc/bm~doc/sparc-ata-wh-copy.pdf

Heather Joseph, Executive Director(SPARC)
http://www.arl.org/sparc/about/staff/joseph.shtml

参考:
英国政府が「Finchレポート」に対する公式見解を、英国研究会議と欧州委員会がオープンアクセス方針を発表
http://current.ndl.go.jp/node/21385

研究成果へのアクセス拡大に向けて必要な活動は何か? 英国研究情報ネットワーク(RIN)がレポートを公表
http://current.ndl.go.jp/node/21156

公的助成研究のOA化を求めるオンライン請願書が”We the People”に公開、署名受付け中(米国)
http://current.ndl.go.jp/node/20907

CA1600 – 政策としてのオープンアクセス:NIHパブリックアクセス方針の現状と課題 / 三根慎二
http://current.ndl.go.jp/ca1600