独GBV、図書館資料の更新・予約などに関する“Patrons Account Information API”の仕様ドラフト版を公開

ドイツの北部を中心とする7州にまたがる図書館ネットワーク“Gemeinsamer Bibliotheksverbund”(GBV)が、“Patrons Account Information API”(PAIA)というAPI仕様のドラフトを公開しました。このAPIは、NCIPと同種の機能を持つもので、図書館利用者の貸出や予約状況、延滞料などの情報を取得したり、貸出中資料の更新などの処理を行うためのものです。仕様の本体は、6種類のメソッドを定めた“PAIA core”と認証の仕方を定めた“PAIA auth”に分かれており、後者の認証においてはTwitterなどでも用いられているOAuthを採用しているようです。GBVは、その他に、図書館等の所蔵資料の利用状態を取得するための“Document Availability Information API”(DAIA)も定めています。

PAIA
http://gbv.github.com/paia/

DAIA – Document Availability Information API
http://www.gbv.de/wikis/cls/DAIA_-_Document_Availability_Information_API

GBV
http://www.gbv.de/

First draft of Patrons Account Information API (PAIA)(Verbundzentrale des GBV 2012/5/28付けプレスリリース)
http://www.librarytechnology.org/ltg-displaytext.pl?RC=16886

参考:
貸出・ILLデータをやり取りするプロトコル“NCIP”の実装によるILL業務のコスト削減
http://current.ndl.go.jp/node/18483