研究者らは学術情報をどのように利用しているか、そして図書館資料の持つ価値は? 英JISC Collectionsが調査報告書を公表

英国のJISC Collectionsが、2012年2月1日付けの調査報告書“UK Scholarly Reading and the Value of Library Resources”を公開しました。これは、米国テネシー大学の情報・コミュニケーション研究センターのCarol Tenopir教授が、2011年に、雑誌論文へのアクセスを中心とした学術情報の利用(reading)に対して研究者らはどのような価値を感じているかを調査した結果をまとめたもので、調査対象は英国内の6つの高等教育機関とされています。調査内容には、図書館資料が利用できない場合に研究者らがどうするかという点も含まれており、その場合、17%の学術情報が図書館以外の代替情報源からは取得できず、学術成果の価値が低下するだろうと述べられています。この研究は、同センターの“Lib-Value”プロジェクトの一部とのことです。

UK Scholarly Reading and the Value of Library Resources: Summary Results of the Study Conducted Spring 2011 (PDF文書:139ページ)
http://www.jisc-collections.ac.uk/Documents/Reports/UK%20Scholarly%20Reading%20and%20the%20Value%20of%20Library%20Resources%20Final%20Report.pdf

UK Scholarly Reading and the Value of Library Resources (JISC Collections 2012/2/2付けニュース)
http://www.jisc-collections.ac.uk/News/UK-Scholarly-Reading/

Scholarly Reading and the Value of Library Resources: A Survey (Lib-Value)
http://libvalue.cci.utk.edu/JISC

参考:
北米研究図書館協会(ARL)、研究図書館の価値と投資収益率をテーマとしたウェブサイトを公開
http://current.ndl.go.jp/node/17342