カンザス州の図書館コンソーシアム、電子書籍ベンダーの変更にあたりコンテンツの所有権を主張(米国)

Library Journal誌の記事によると、米国カンザス州の図書館コンソーシアムが、電子書籍ベンダーOverDrive社との契約を終了し他のベンダーに移行するにあたり、OverDrive社から提供されていた電子書籍コンテンツはライセンスによる利用ではなく購入であるとしてその所有権を主張し、それらのコンテンツを新たな電子書籍サービス提供者に移行するよう求めているとのことです。カンザス州のコンソーシアムは、OverDrive社と2011年12月までの契約をしていますが、その後の契約について料金引き上げや契約内容の変更等を示されたため、新たなクラウド型サービスを開始する3M社のサービスに変更する予定とのことです。現行の契約では、契約終了時にOverDrive社は、コンソーシアムが同社から購入したデジタル製品及びコンテンツの他のサービス提供者への移行に協力する、と規定されており、「購入」(purchase)という言葉が使われていることから、所有権を主張しているとのことです。

Kansas State Librarian Argues Consortium Owns, Not Licenses, Content from OverDrive(Library Journal 2011/6/20付けの記事)
http://www.libraryjournal.com/lj/home/891052-264/kansas__state_librarian_argues.html.csp