貸出・ILLデータをやり取りするプロトコル“NCIP”の実装によるILL業務のコスト削減

2011年6月22日、米国の図書館システムベンダAuto-Graphics社が、“Determining Staff Cost Savings Using the NCIP Calculator”と題したペーパーを公開しました。同社のサイトからPDFファイルをダウンロード可能です。NCIP(NISO Circulation Interchange Protocol;Z39.83)は、ANSI/NISOが定める共通プロトコルで、図書館システムなどの間で貸出・ILLに関するデータをやり取りすることを目的としています。このペーパーはNCIPによるコスト削減をテーマにしており、NCIPの概要の紹介と、貸出・ILLシステムがNCIPを実装することによって可能となるスタッフコストの削減やワークフローの合理化などについて記されています。レポートの結論部分では、ニュージャージー州の図書館の25%がNCIPを実装した場合、13%のコストが削減できると述べられています。また、レポートの終わりにはNCIPの導入によってILL業務がどのように変わるかを示したワークフロー図も掲載されています。

New White Paper Explains How Libraries Can Achieve Significant Time and Staff Cost Savings by Implementing NCIP (Auto-Graphics 2011/6/22付けプレスリリース)
http://www4.auto-graphics.com/news/pressreleaseshow.asp?id=20110622

ホワイトペーパーのダウンロード(氏名などの入力が必要)
http://www4.auto-graphics.com/ncipsavingscalculator/

NISO Circulation Interchange Protocol (NCIP – Z39.83) Standing Committee Website
http://www.ncip.info/