ポスドクの半数は電子書籍を好む カリフォルニア大学、教職員・学生を対象にした電子書籍のユーザ調査報告書を公開

2011年6月17日、米国カリフォルニア大学が、同大学教職員・学生を対象とした電子書籍のユーザ調査報告書“UC Libraries Academic e-Book Usage Survey: Springer e-Book Pilot Project”を発表しました。同調査は2010年に行われたもので、2,569人が回答、その目的は、電子書籍の購入における全学戦略の構築をサポートし、将来のコレクションマネジメントに必要な情報を提示することだそうです。報告書で扱われているトピックには、利用者は紙の書籍と電子書籍のどちらをより好むか、電子書籍の特徴で重要なものは何か、利用者がSpringer社の電子書籍を使用した経験の評価、などだそうです。利用者の好みに関しては、49%が紙の書籍を、34%が電子書籍を好むと回答したそうです。また、回答者の身分別では、電子書籍のほうを好むと回答した人の割合が最も多かったのはポスドク(49%)で、大学院生(35%)、教員・講師(33%)、学部生(27%)の順だったそうです。専攻分野別では、経営学・法学(54%)が最も多く、生命・健康科学(44%)、物理学・工学(32%)、社会科学(31%)、芸術・人文科学(17%)の順だったそうです。

UC Libraries Academic e-Book Usage Survey: Springer e-Book Pilot Project (University of California)
http://www.cdlib.org/services/uxdesign/docs/2011/academic_ebook_usage_survey.pdf

UC Libraries Academic e-Book Usage Survey Report (University of California 2011/6/17付けニュース)
http://www.cdlib.org/cdlinfo/2011/06/17/uc-libraries-academic-e-book-usage-survey-report/