日本印刷産業連合会、「電子出版に関するアンケート調査結果」を公表

2011年2月7日付けで日本印刷産業連合会が、「電子出版に関するアンケート調査結果」を公表しています。このアンケートは、電子出版交換フォーマット及び各種変換ツールに関するニーズや対応能力を把握し、印刷業界として電子出版市場への参入を検討する目的で実施されたとのことです。調査期間は、2010年11月1日から2011年1月31日まで(アンケート回答期間は2010年11月22日まで)で、有効回答数は63サンプル(回収率46.3%)とのことです。主な結果は以下のとおりです。
・電子出版に取り組んでいる会社は54%、検討中は27%。
・69.8%が電子出版は重要なテーマと認識している。
・電子出版のフォーマットで優先・要望する機能は、「デバイス、閲覧ソフトの普及率」が最も多く76.2%、次いで「可読性」49.2%、「冊子の再現性」33.3%の順。
・今後対応が必要な電子出版フォーマットは、「iPhone&iPad向けデータ出力」が最も多く71.4%、次いで「Android向けデータ出力」66.7%、「EPUB」60.3%の順。
・電子出版の普及に必要なもの等について、「対応すべきフォーマットの乱立」が最も多く69.8%であった。
以上のほかにも、「対応が必要な電子出版に関するサービス」や「原本から電子出版テキストデータ作成」、「メタデータ(書誌情報)の入力業務形態」等の調査項目があるようです。

電子出版に関するアンケート調査報告書
http://www.jfpi.or.jp/information/file/22denshi_summary.pdf

「電子出版に関するアンケート調査結果」について (日本印刷産業連合会 2011/2/21付けの情報)
http://www.jfpi.or.jp/information/98.html