OCLC、検索結果表示画面における利用者の視線の動きについて、WorldCatとGoogleブックスとの比較分析を行ったレポートを公開

2011年2月11日に、OCLCが“The Use of Eye-Tracking to Evaluate the Effects of Format, Search Type, and Search Engine on the User’s Processing of a Search Results Page”と題するレポートを公開しています。これは、検索サービスのフォーマットが、利用者の検索結果の確認にどのような影響を与えているのかを把握するために行われたものとのことで、既知の資料か否か、あるいは書籍か論文か等の条件を変えながら、被験者がWorldCatとGoogleブックスそれぞれの検索結果表示画面を見たときに、どのような視線の動きを示すのかを比較分析したものとのことです。その結果、書籍を探す際には、書籍タイトルに付随する書誌情報の記述領域(著者名、出版日付、書籍の概要等)は、WorldCatとGoogleブックスの双方で重視されていたものの、論文を検索する際には、Googleブックスの利用者にとってよりタイトルが重視されていること等が明らかになったとのことです。

The Use of Eye-Tracking to Evaluate the Effects of Format, Search Type, and Search Engine on the User’s Processing of a Search Results Page
http://www.oclc.org/news/publications/whitepapers/WC_ITrack_AReport_11Feb2011.pdf

New OCLC eye-tracking study reports the effects of page layout on how users process search results (2011/2/11付け OCLCのニュース)
http://www.oclc.org/news/announcements/2011/announcement12.htm