史料を市民と協同で管理するプロジェクト(記事紹介)

2010年12月27日付けのNew York Times紙に、“Scholars Recruit Public for Project”と題する記事が掲載されています。記事では、ベンサムの手稿資料を解読しテキスト化する、英国ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの“Bentham Project”や、米国ジョージ・メイソン大学において進められている、1800年ごろまでの旧陸軍省の資料のデジタル化プロジェクト“Papers of the War Department”が紹介されています。いずれのプロジェクトも、市民の協力を得て史料を管理するもので、これにより文書の解読や整理に費やす時間の大幅な短縮につながるようです。しかし史料の解読には専門的な知識が必要とされるため、プロジェクトに対して懐疑的な意見もあったり、プロジェクト主催者自身も完璧を求めない考えであったりするようです。

Transcribe Bentham
http://www.ucl.ac.uk/Bentham-Project/transcribe_bentham

Papers of the War Department
http://wardepartmentpapers.org/index.php

Scholars Recruit Public for Project (2010/12/27付け New York Timesの記事)
http://www.nytimes.com/2010/12/28/books/28transcribe.html