英国出版社協会、図書館による電子書籍の貸出に関するガイドラインを発表

2010年10月21日、英国の出版社協会(the Publishers Association)が、英国の図書館・情報専門家協会(CILIP)のカンファレンスの場で、図書館による電子書籍の貸出に関するガイドラインを発表しました。ガイドラインでは、(1) 図書館の資料購入費がカバーするのは、ある一定期間にある個人に対して一つの資料を貸し出す権利である。(2) 図書館による電子書籍貸出は図書館および敷地内に限定し、利用者が図書館から電子書籍を借りるためには、図書館まで来る必要があるようにする。(3) しっかりとした地理的空間に基づく利用者区分が図書館の全てのサービスにとっては必要であり、利用者がその地域に住んでいるかどうかの確認と、地域外からの利用者に応じるための一時利用の規定を設けるようにする。(4) 利用者がダウンロードした電子書籍は一定の貸出期間(例えば2週間)が過ぎると読めなくなる、以上の4点が書かれているようです。

PA sets out restrictions on library e-book lending (2010/10/21付け The Bookseller.comの記事)
http://www.thebookseller.com/news/132038-pa-sets-out-restrictions-on-library-e-book-lending.html

PA sets out restrictions on library e-book lending (2010/10/21付け The Publishers Associationのプレスリリース)
http://www.publishers.org.uk/index.php?option=com_content&view=article&id=1552:pa-sets-out-restrictions-on-library-e-book-lending&catid=79:pa-in-the-media&Itemid=1403

英出版社団体、図書館の電子書籍貸し出しサービスについてガイドラインを発表「ダウンロードは館内のみOK (2010/10/21付け hon.jpの記事)
http://hon.jp/news/modules/rsnavi/showarticle.php?id=1802