財政難の状況で有料サービスを模索する公共図書館(米国)

Library Journal誌に、財政難という状況下での公共図書館での有料サービスや資金獲得法について、同誌による調査(408館が回答)に基づく記事が掲載されています。一つの流れとしては、古本販売、ギフトショップ・カフェの開設、オンライン書店との提携、会議室のレンタルなどの、資料貸出とは直接関係のない方法があり、これらは、あまり利益が出ていないとしても、図書館の雰囲気や印象を改善するという効果があるとしています。一方、もう一つの流れとして、資料に関する特定のサービス(取り置き、郵送、DVDの貸出など)について料金を取るという方法があり、これらには、有料にすることで利用が減り運営コストを節約できるという効果がある反面、利用が減るということは、無料で様々なサービスを行うという図書館の価値を下げてしまうかもしれないとしています。

LJ Surveys Libraries on Fees for Service: For Love or Money(2010/9/15付けLibrary Journalの記事)
http://www.libraryjournal.com/lj/home/886465-264/lj_surveys_libraries_on_fees.html.csp