2010年における大学・研究図書館の10の傾向(米国)

米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が刊行した“College & Research Libraries News”6月号に、2010年における大学・研究図書館の10の傾向を紹介した記事“2010 top ten trends in academic libraries”が掲載されています。最新の研究文献のレビューを基に、以下のような傾向をリストアップしています。リストはアルファベット順で、優先順位等の各付けではないとのことです。

・蔵書は利用者の要望に応じて増していき、そこには新しいタイプのリソースも含まれる
・予算の課題は継続し、その結果として図書館は発展する
・高等教育の変化により、図書館員には様々なスキルが求められる
・説明責任や評価の必要性が高まる
・図書館独自のコレクションのデジタル化が増え、リソースの共有がより求められる
・モバイル端末の普及により新たなサービスが展開される
・コラボレーションにより図書館の内外での役割が拡大する
・学術コミュニケーションや知的財産サービスの発展を主導し続ける
・技術の進歩によりサービスや求められるスキルが変化し続ける
・物理的なスペースが見直され、ヴァーチャルなスペースが拡大するにつれ、図書館の定義が変化していく

Top Ten Academic Library Trends Identified in College and Research Libraries News(Library Journal 2010/6/18付けの記事)
http://www.libraryjournal.com/lj/home/885404-264/top_ten_academic_library_trends.html.csp

2010 top ten trends in academic libraries(College & Research Libraries News 71(6))
http://crln.acrl.org/content/71/6/286.full