米国ワシントン州のベルヴュー学校区、中学・高校の学校図書館司書全員を教員に配置換え

米国ワシントン州メディーナのベルヴュー学校区が、財政難のため2009年秋、5つの中学校・6つの高校を担当してきた学校図書館司書7名全員を教員に配置換えするとSchool Library Journal誌が報じています。同州では2009年4月に、学校図書館の資料の品目費や有資格の司書を雇用する費用を設けるよう義務付ける内容を含む教育改革法が成立していますが、2009年秋は同法の対象期間外であること、また司書の雇用費用については各校の裁量に委ねられていることから、このような扱いが可能になっているとのことです。学校区側は、学校図書館司書が教員に配置換えするからといって、司書が果たしてきた情報リテラシー教育ができなくなるわけではなく、その価値を軽視しているわけではないとしていますが、教員の職務を果たすことで多忙となり、十分に情報リテラシー教育を行えないのではないかと懸念されています。

Washington School District Eliminates Middle, High School Librarians – 6/8/2009 – School Library Journal
http://www.schoollibraryjournal.com/article/CA6663004.html

Washington Makes School Library History – 4/20/2009 – School Library Journal
http://www.schoollibraryjournal.com/article/CA6652808.html