大学におけるオープンアクセス義務化方針の採択、英国が依然として世界をリードも…

英国のユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)が2009年6月3日、大学単位でのオープンアクセス方針を採択し、すべての研究成果を機関リポジトリに登録し一般公開するよう、刊行物委員会を立ち上げたことを発表しました。

英国サウザンプトン大学電子・コンピュータ科学校(ECS)は同日のプレスリリースで、同校の調査によればUCLは英国で22番目、世界で84番目のオープンアクセス義務化方針採択校となり、依然として英国が世界の潮流をリードしている存在であるとしています。なお、同校のハーナッド(Stevan Harnad)教授は「これは我々が待ち望んでいたことであるが、世界が追いつきつつあり、英国のリードが失われつつある」として、世界の潮流を歓迎しています。

ECS – UK still leads in Open Access, reports ECS, but not for long
http://www.ecs.soton.ac.uk/about/news/2558

ROARMAP (Registry of Open Access Repository Material Archiving Policies)
http://www.eprints.org/openaccess/policysignup/
(ECSによるオープンアクセス方針のレジストリ。この中で「mandate(必須)」になっている機関が、UCLで84機関になりました。)

UCL to implement Open Access policy to all research
http://www.ucl.ac.uk/media/library/OpenAccess

FT.com / UK / Politics & policy – UCL to offer all research free online
http://www.ft.com/cms/s/0/ae64837c-4fae-11de-a692-00144feabdc0.html

03 June 2009付けLibrary & Information Update blogの記事
http://communities.cilip.org.uk/blogs/update/archive/2009/06/03/ucl-opts-for-open-access-to-research.aspx