カリフォルニアの非営利公益法人、公共図書館の新着資料情報配信サービスを開始

米国カリフォルニア州で、ITを活用して社会的ニーズに応える活動を行っている非営利公益法人・Interactive Sciences社が、「公共図書館をもっと可視化し、アクセスしやすくするため」に、新着資料(図書・DVD・CD)の情報を電子メールおよびRSSで配信するサービス“Wowbrary”を開始しました。主要な統合図書館システム(ILS)と連動してOPACの書誌情報データを取得し、Amazon.comから取得した表紙画像やユーザレビューのデータを付加して配信するというもので、図書館登録利用者は無料で利用できます。図書館資料が即座に予約できるほか、Amazon.comから購入することもできるようになっています。配信を希望する図書館は規模に応じて年間500ドル~数千ドルを支払うことになります。ちなみに利用者がAmazon.comで書籍を購入した場合には、アフィリエイトの半額が図書館に還元されるとのことです。

ちなみにこのサービスを紹介したlifehacker誌の記事には、「良い試みと思うが、年間500ドルは図書館にとって高すぎる」というライブラリアンのコメントが散見されます。

Wowbrary – Newest Books, Movies, and Music at your Library
http://www.wowbrary.org/

Newest Books, Movies & Music – Top Choices in the New York Public Library – Branches for March 11, 2009
(デモンストレーション用ページ)

Library: Wowbrary Notifies You of New Library Books, Movies or Music
http://lifehacker.com/5157143/wowbrary-notifies-you-of-new-library-books-movies-or-music

February 21, 2009付けPeter Scott’s Library Blogの記事
http://xrefer.blogspot.com/2009/02/wowbrary.html