法律研究の成果のオープンアクセス化推進(米国)

シカゴ大学、コロンビア大学、コーネル大学、デューク大学、ハーバード大学などの法律図書館長は2008年11月、デューク大学のロースクールに集まり、法律研究の成果のオープンアクセス化を議論しました。その結果が、「法律研究のオープンアクセス化に関するダラム声明(Durham Statement on Open Access to Legal Scholarship)」として、2009年2月、発表されています。
この声明は、

 ・法律研究のジャーナルの印刷体での発行を中止し、デジタルフォーマットの著者最終稿に、確実に、オープンにアクセスできるようにすること。
 ・ロースクールの研究成果のリポジトリを維持すること。
 ・法律研究のオンラインでの索引化を容易にするため、メタデータの基準を作成し、利用をサポートすること。
 ・自分の研究成果を、確実に、オープンに、デジタルフォーマットで利用可能とするため、著作権を保持するよう、教職員に勧めること。

といったことを含んでいます。
今のところ、米国内の30以上のロースクールやローライブラリアンが声明に署名をしているということです。

Law Librarians, Schools Propose Bold Move to Digital, Open Access Alternative – Library Journal 2009/3/6付けの記事
http://www.libraryjournal.com/article/CA6641435.html?nid=3279

Durham Statement on Open Access to Legal Scholarship
http://cyber.law.harvard.edu/publications/durhamstatement