継続教育・高等教育機関が「持続可能なICT」に向けてすべきこと(英国)

継続教育・高等教育において、ICT技術はすでに欠くことのできないものとなっており、障害を持つ人々などのアクセシビリティを向上させられる、物理的な会議の開催を減らせるなど、その環境・社会的な利点も大変大きいのですが、その反面で、環境・社会的コストをも生み出しています。例えば、英国の大学・カレッジ全体のICT機器(PC147万台、サーバ24万台、プリンタ25万台)の電力使用により、50万トンの二酸化炭素が排出されています。ICT技術を使うことで節約される部分も少なくないとはいえ、英国全体として二酸化炭素排出量を1990年の水準から2020年までに26%削減することが目標となっており、英国の継続教育・高等教育機関もこれに取り組む必要があります。

このような問題意識のもと、ICT技術のネガティブな側面についても意識し、より「持続可能な」社会・地球を実現するために、英国の継続教育・高等教育機関が取るべきアクションは何か、を検討したレポートが、英国情報システム合同委員会(JISC)から刊行されています。

Sustainable ICT in Further and Higher Education: SusteIT Final Report : JISC
http://www.jisc.ac.uk/Home/publications/publications/sustainableictfinalreport.aspx
(報告書の概要および報告書へのリンク)

Green ICT: Managing sustainable ICT in education and research : JISC
http://www.jisc.ac.uk/Home/publications/publications/bpsustainableict.aspx
(報告書のブリーフィングおよび報告書へのリンク)

The ‘greening’ of ICT in education – new papers launched : JISC
http://www.jisc.ac.uk/Home/news/stories/2009/01/greenict.aspx
(プレスリリース)