韓国文化体育観光部、「アパート団地内図書館」活性化事業の展開へ

韓国では、300世帯以上の共同住宅には読書施設「文庫」を設置することが、建設業者に義務付けられています。こうした文庫=「アパート団地内図書館」の実態について、朝鮮日報紙オンライン版が報じています。

この記事によると、住民のボランティアで活発に運営されている図書館もあるものの、2006年時点ではこうした図書館は全国で210か所に過ぎず、設置されても運営されていないところや、不況により住民ボランティアが減って運営時間が短くなったところ、これまで支援してもらっていた自治体からの本の提供がなくなったところなども多いようです。そもそも建設業者が設置義務を果たしておらず、住民が訴えを起こすケースまであるようです。こうした現状に対し、文化体育観光部は、「人口密度に比べて公共図書館の数が少ない首都圏都市部では、アパート団地内図書館の役割が重要である」として、実態を調査して活性化事業を展開する予定である、と報じられています。

‘도서관 없는 아파트’는 불법(不法)입니다 – 1등 인터넷뉴스 조선닷컴
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2009/01/06/2009010601622.html
(※見出しは「“図書館がないアパート”は不法です」)

参考:
E487 – 分譲マンションで電子図書館が流行(韓国)
http://current.ndl.go.jp/e487