「ネット世代」ってどの世代?(米国)

米国におけるインターネットの社会的影響について調査を行っているPew Internet & American Life Projectは2008年12月、米国の成人2,253名を対象とした、インターネット利用行動に関する調査の結果を発表しました。このうち、1,650名がインターネット利用者であり、

・一般的には「Y世代」(1977~1990生まれ)が「ネット世代」として見られることが多い。確かにこの世代がインターネット利用者全体の中に占める割合は、30%と最も多いが、この世代は主に、ゲーム・音楽などの娯楽や友人・家族とのコミュニケーションのためにネットを利用している。調べもの・情報検索やショッピング、オンラインバンキングといった利用については、「X世代」(1965~1976生まれ)の方が「Y世代」よりも高い利用率であった。

・最もインターネット利用者の比率が増えたのは70~75歳の世代で、前回の2005年の26%から、45%に増えている。なおこの世代の特徴として、健康情報をオンラインで入手する、という行動を取る人が多い(メールを送る、検索エンジンを使う、に続いて第3位)ことが挙げられる。

・「Y世代」は前回に比べ、メールの利用率が下がっている(89%→73%)。逆にオンラインバンキングの利用率が上がるなど、「X世代」以上でよく利用されているものをより早くから利用するようになっている傾向がうかがえる。

などが結果として報告されています。

Pew Internet: Generations Online in 2009
http://www.pewinternet.org/PPF/r/275/report_display.asp