オープンアクセス出版の拡大が英国の高等教育機関にもたらす経済的効果についてのレポート

英国情報システム合同委員会(JISC)がこのほど、委託により実施した、オープンアクセス出版の費用と利点についての調査レポートを刊行しています。これは、

・読者が費用を支払う「購読契約モデル」
・執筆者側が費用を支払って読者が無料でアクセスできるようにする「オープンアクセス出版モデル」
・執筆者がリポジトリにセルフアーカイブして読者が無料でアクセスできるようにする「オープンアクセスセルフアーカイビングモデル」

の3つを主な対象として、(1) 各々どの部分でどのくらいの費用がかかり、どのような利点があり、また学術コミュニケーションシステムのどのプレイヤーがどのような影響を受けるのかを記述する、(2) 各々の費用と利点を可能な限り定量化して比較する、という方法で調査したものです。その結果として、オープンアクセス出版モデル、さらにはオープンアクセスセルフアーカイビングモデルを採用することで節約される費用は大きく、また研究成果にアクセスできることで得られる経済効果も大きいということが分かったとのことです。

Research reveals economic case for open access publishing : JISC
http://www.jisc.ac.uk/news/stories/2009/01/houghton.aspx