Library Elf社による図書館資料の返却期限通知サービス、一部有料に(米国)

米国には、図書館資料の返却期限を超過し罰金を支払わなければならなくなるのを防ぐために、返却期限が近づいている資料、過ぎている資料等の情報を、登録したユーザに電子メール、RSS等で通知するというサービスがあります。ユーザが、通知システムに自分の利用している図書館とその利用者カードの番号を登録しておくと、通知システムが自動的に図書館システムにログインし、データを取得・解析して、ユーザに配信するという仕組みです。データのやり取りが発生するため、サービス対象は特定のシステムを用いている公共図書館、大学図書館に限られることになります。

このようなサービスを5年間に渡って提供してきたLibrary Elf社がこのほど、ユーザの増大にインフラが追いつかなくなったことを理由に、一部サービスを有料化しました。利用者カード1枚だけのユーザは以前として無料ですが、家族の利用者カード分、また複数の図書館の利用者カード分を一括して通知してほしい、といったユーザからは、利用料を取ることにしたそうです。同社はこれまで、広告料収入でまかなうビジネスモデルを採用し、すべてを無料で提供してきたのですが、そのビジネスモデルは成り立たなかった、としています。また最近はこのような通知サービスを行う図書館が増えてきたとして、そのような図書館の利用者に対しては、図書館が行っている通知サービスの方を利用して欲しい、と促しています。

Elf | Your Personal Email Library Reminder Service
http://libraryelf.com/

Subscription Based Service – Elf
http://libraryelf.com/WhatsNew.aspx

Library Elf Moves to Subscription Model – 1/12/2009 – Library Journal
http://www.libraryjournal.com/article/CA6628501.html

参考:
Library Elf
http://current.ndl.go.jp/node/3341