カレントアウェアネス-R

当サイトの運営担当者は、毎営業日、図書館に関する情報を収集しています。この「カレントアウェアネス-R」では、その中から、図書館の「いま」(カレント)がわかるニュースを中心に、ご紹介しています。

カレントアウェアネス-R 新着タイトル一覧 (⇒タイトルのみ表示


東北大学東北アジア研究センター、仙台藩士の古文書「北家文書」を調査し目録を公開

2021年11月12日、東北大学東北アジア研究センターは、宮城県の加美町教育委員会が所蔵する仙台藩士の古文書「北家文書」を調査し、「加美町北家文書目録」をウェブサイトで公開したと発表しました。

発表によると、同調査は2020年度から実施され、482点の文書の撮影と目録作成が行われました。「北家文書」には、領地・役職に関する古文書や、武芸を習得した証である免状、学問関係の書籍等が含まれているとあります。

また、撮影画像については、同センターが進める「地域研究デジタルアーカイブ」事業の一環として、50点程度オンライン公開する予定であると述べています。

フランスの国民教育・青少年・スポーツ省、図書館の資料収集に対する支援政策の評価レポートを公開

2021年11月15日、フランスの国民教育・青少年・スポーツ省が、教育・スポーツ・研究監督官(IGÉS)による、公共図書館の資料収集への支援政策の評価レポートを、ウェブサイトで公開しました。

発表によると、フランスでは公共図書館の資料収集に対して、文化省による資金援助の他、地方分散化組織の地域圏文化事業局(Directions régionales des affaires culturelles:DRAC)により、図書館購入州基金(fonds régionaux d’acquisition des bibliothèques:Frab)の枠組みで資金援助が行われています。2010年から2019年の10年間で、国は、前者で合計126万7,000ユーロ、後者で200万ユーロの支援を行ったとあります。

レポートでは、図書館分野に関する国の遺産関連政策の歴史と文脈、2010年から2019年の国による資金援助の評価の要素、課題と展望等がまとめられています。

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)、「リポジトリのグッドプラクティスのためのCOARコミュニティフレームワーク」チェックリストver.1を公開

2021年11月18日、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)は、「リポジトリのグッドプラクティスのためのCOARコミュニティフレームワーク」チェックリストver.1の公開を発表しました。

リポジトリの評価フレームワーク“COAR Community Framework for Best Practices in Repositories”に基づき、対応するリポジトリの機能や運用を、日本の実務レベルで記載したリストとあります。

2021年度お知らせ一覧(JPCOAR)
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/?page=1&size=20&sort=controlnumber&search_type=0&q=0
※2021年11月18日付けのお知らせに「「リポジトリのグッドプラクティスのためのCOARコミュニティフレームワーク」チェックリスト ver.1を公開しました」とあります。

英・Emerald社、引用分析プラットフォームsciteと索引付けについての契約を締結

2021年11月9日、英・Emerald社は、引用分析プラットフォームsciteと索引付けについての契約を締結したと発表しています。

今回の契約により、sciteはEmerald社の全文記事から引用文を自動抽出し、scite上で発見できるようにします。このことにより、sciteの社会科学分野のカバー率が向上するとともに、Emerald社の記事の発見率も向上すると述べています。

scite signs indexing agreement with Emerald Publishing(Emerald Publishing, 2021/11/9)
https://www.emeraldgrouppublishing.com/news-and-press-releases/scite-signs-indexing-agreement-emerald-publishing

英米の機関が共同で取り組むプロジェクトAEOLIAN network、英国国立公文書館(TNA)における人工知能(AI)の活用に関するレポートを公開

英米の機関が共同で運営するプロジェクトAEOLIAN network は、2021年11月11日付けのTwitterにおいて、英国国立公文書館(TNA)における人工知能(AI)の活用に関するレポートの公開を発表しています。

同プロジェクトは、全米人文科学基金(NEH)及び英国芸術・人文科学研究会議(AHRC)の共同プログラムにより資金助成を受けており、英米の図書館等が参加しています。AEOLIAN は“Artificial Intelligence for Cultural Organisations”の略であり、ボーンデジタルあるいはデジタル化された文化的記録(cultural records)のアクセス性向上のため人工知能(AI)の活用可能性について調査しています。

同プロジェクトでは、英米の文化遺産機関でのAIの活用をテーマとした5つのケーススタディを作成することとなっており、その第1弾としてTNAのレポートが公開されました。ボーンデジタルの記録のアクセス性向上におけるAI利用に関し、TNAの戦略、プロジェクト、ポリシーを検証しています。また、他のプロジェクトや、国際的な展開等についての言及も行われています。

英国国立公文書館(TNA)、永久保存すべきデジタル記録の選別において人工知能(AI)ツールの活用可能性を調査するプロジェクトの成果物を公開

英国国立公文書館(TNA)は、2021年10月付けの報告書“Using AI for Digital Records Selection in Government”を公開しています。TNAが実施した、永久保存すべきデジタル記録の選別において人工知能ツール(AI)の活用可能性を調査するプロジェクトのページに掲載されています。

政府のデジタルトランスフォーメーションによって公的記録の規模や種類が増加し、紙の記録を前提として設計された従来のプロセスでは、省庁のデジタル記録の量・多様性・複雑性等に対応できないという課題があります。同プロジェクトは、この課題解決のための取組と位置付けられています。

同プロジェクトでは、AIベンダー5社が、それぞれのツールを用いてTNAから提供されたデータセットを分類しました。プロジェクトを通じ判明したこととして、AIが記録管理者の専門知識に取って代わることはできないものの、商用AIツールが半構造化あるいは構造化されていないコレクションからの記録選別支援に適用可能であることを挙げています。

フィンランド・ヘルシンキ大学、2021年のオープンサイエンス賞を発表

2021年10月29日、フィンランドのヘルシンキ大学は、2021年のオープンサイエンス賞をLanguage Bank of FinlandとKati Lassila-Perini氏に授与することを発表しました。ヘルシンキ大学ではオープンサイエンス推進についての業績が認められた者に毎年オープンサイエンス賞が授与されており、2021年のテーマは「研究データのアクセス可能性と再利用性」でした。受賞者は推薦された者の中から、副学長、大学図書館員、IT責任者等によって構成される審査員によって選ばれました。

Language Bank of Finlandは言語リソースを使用する研究者を対象としたサービスです。多様なテキストおよび音声コーパスの他、研究データの使用・分析・管理のためのツールとトレーニングを提供します。また、Language Bank of Finlandは人文学分野等の大学院生を対象としてオンラインコースを提供することによって、資料の再利用を促進しています。

NDLラボ、資料画像のタグ推定モデルを公開

2021年11月17日、NDLラボが、資料画像のタグ推定モデルをGitHubで公開しました。

デジタル化した資料画像から抽出した図版等に、「イラスト」「地図」「グラフ」等のタグを自動で付与する機械学習モデルであり、学習には「NDL-ImageLabelデータセット」が用いられています。「次世代デジタルライブラリー」で検索可能な図版等をランダムで取得するスクリプトも併せて公開されています。

資料画像のタグ推定モデルの公開について(NDLラボ, 2021/11/17)
https://lab.ndl.go.jp/news/2021/2021-11-17/

ndl-lab/Tagestimatemodel(GitHub)
https://github.com/ndl-lab/tagestimatemodel

【イベント】国立国会図書館(NDL)第32回保存フォーラム「図書館における資料防災―「その日」に備える」(12/21-1/17・オンライン)

2021年12月21日から2022年1月17日まで、国立国会図書館(NDL)は、参加登録者限定のオンライン動画配信により、第32回保存フォーラム「図書館における資料防災―「その日」に備える」を開催します。

様々な機関における資料防災対策の予防・準備の具体的取組の報告が行われます。報告機関の経験や知見を共有することで、資料防災対策に関する理解を深め、対策の実践の参考とすることを目的としています。

参加費は無料で、定員は300人(要事前申込・先着順)です。参加者は期間中いつでも配信動画を視聴できます。

内容は以下の通りです。

・報告1「文化財防災センターとネットワークを通じた多様な文化財の救済」
小谷竜介氏(国立文化財機構文化財防災センター文化財防災統括リーダー)

・報告2「米国の大学図書館における所蔵資料の防災の取組」
日沖和子氏(ハワイ州立大学マノア校図書館資料保存司書)

・報告3「東北大学附属図書館における所蔵資料の防災について」
真籠元子氏(東北大学附属図書館情報管理課専門員)

・報告4「東京都立図書館における所蔵資料の防災の取組」
佐々木紫乃氏(東京都立中央図書館サービス部資料管理課資料修復専門員)

ギリシャ文化・スポーツ省とMicrosoft社、オリンピアの古代遺跡のデジタル保存・復元を実施

2021年11月10日、ギリシャ文化・スポーツ省とMicrosoft社は、両者が協力し実施している、人工知能(AI)を用いてオリンピアの古代遺跡のデジタル保存・復元を行うプロジェクト“Ancient Olympia: Common Grounds”についてお知らせを掲載しました。

プロジェクトの成果は、ウェブサイトやモバイルアプリ等で閲覧可能であり、オリンピックの競技場、ゼウス神殿、ヘラ神殿等をはじめとした27の遺跡の建設当初の外観や内観が、同省の考古学者の調査に基づいて3Dで再現されています。また、現在の写真、ビデオツアー、建物の変遷と解説をまとめた“Timeline”、当時の競技スケジュールの紹介等も提供されています。

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