カレントアウェアネス-R

当サイトの運営担当者は、毎営業日、図書館に関する情報を収集しています。この「カレントアウェアネス-R」では、その中から、図書館の「いま」(カレント)がわかるニュースを中心に、ご紹介しています。

カレントアウェアネス-R 新着タイトル一覧 (⇒タイトルのみ表示


DOAJにおけるオープンアクセスの定義(記事紹介)

2020年11月17日、DOAJ(Directory of Open Access Journals)は、”What does DOAJ define as Open Access?”と題した記事を公開しました。

20年以上前にはオープンアクセスは無料でアクセスできるコンテンツ(Gratis Open Access)を意味すると理解されていましたが、オープンアクセスの概念が受容されるにつれて、利用者がコンテンツで何をすることができるかについてより明確にする必要がありました。Libre Open Accessは、価格の障壁に加えて、少なくともいくつかの許諾(permission)の障壁が除かれたものであるとしています。

DOAJはオープンアクセスが効果的に機能するためには、ライセンスによる利用者の権利と著作権の所在を明確にする必要があると考えていることが述べられています。このことから、DOAJは、Libre Open Accessであるジャーナルのみを受け入れるということが強調されています。

また、DOAJは論文の著作権は著者が保持することを強く推奨していますが、論文にオープンライセンスが付与されている限り全てまたは一部の著作権が出版者に譲渡されたジャーナルを受け入れていることも述べられています。

【イベント】地図から紐解き、編み直す地域情報(12/1・長野/塩尻/オンライン)

2020年12月1日、県立長野図書館と塩尻市立図書館の主催により、「地図から紐解き、編み直す地域情報」が開催されます。

誰もがアクセス可能なデジタルデータ・コンテンツを軸に、公共図書館が果たす役割を改めて考えることを目的としたイベントです。

県立長野図書館、塩尻市立図書館での会場参加ほか、オンラインでの参加が可能です。参加を希望する場合は事前の申し込みが必要であり、会場参加の定員は各20人です。

当日のプログラムは以下を予定しています。

・講演1「地域の再発見から情報を繋ぎ直す」
諸田和幸氏(アーバンデータチャレンジ長野ブロック・伊那市地域おこし協力隊)

・講演2「地理院地図を活用して地域を紐解く」
高橋陽一氏(アーバンデータチャレンジ実行委員・東洋大学公民連携専攻 客員教授)

・「信州ナレッジスクエア」の紹介、参加者によるディスカッション

米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)、2020年の年次会計報告書を公開:新型コロナウイルス感染症対策を目的とした合計約4,500万ドルの国内機関支援等の事業を報告

2020年11月16日、米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)は2020年の年次会計報告書を公開したことを発表しました。

同報告書は、米国行政管理予算局(Office of Management and Budget)の要請に応じて作成された、2019年10月1日から2020年9月30日までの2020会計年度におけるIMLSの財政状況を報告したものです。2020会計年度におけるIMLSの主要な事業として以下の4点が報告されています。

・新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、経済対策法「コロナウイルス支援・救済・経済安全保障法(CARES Act)」に基づき、59の州図書館行政機関に対して合計約3,000万ドルの支援を実施した。また、博物館・図書館・先住民団体等に対して、医療上の緊急事態対応のため、同法の助成金から合計約1,500万ドルの支援を実施した。

・博物館や図書館の感染症対策支援のため、柔軟な運用の可能な助成金制度を採用した。

・OCLC、バテル記念研究所との共同事業REALM Project実施のため200万ドルを調達した。また、同事業に対して、米国議会図書館(LC)、アンドリュー W.メロン財団、ニューヨーク・カーネギー財団からの支援を獲得した。

京都市図書館、京都府立植物園の催し「秋は植物園」に参加:園内で植物に関する児童書・絵本の貸出や紙芝居の実演を実施

2020年11月14日、京都市図書館は、京都府立植物園(京都市左京区)の催し「秋は植物園」に参加することを発表しました。

「秋は植物園」は、2020年11月21日・22日に京都府立植物園の大芝生地で開催される催しです。植物園内の紅葉の下で、自然の素材を使った手作り体験会等が行われます。京都市図書館は21日の催しへ参加します。

同館は出前事業専用軽ワゴン車「青い鳥号」に積まれた、植物に関する児童書・絵本とともに参加します。「青い鳥号」に積まれた資料は、同館の図書館カードがあればその場で貸出することも可能です。また、同館職員による紙芝居の実演も予定されています。

「秋は植物園」および同館の事業に参加するためには、植物園への入園料が必要です。

米国芸術科学アカデミー、調査報告書「米国人の生活における人文学」を公開

2020年11月9日、米国芸術科学アカデミー(American Academy of Arts & Sciences)は、米国人の人文学との関与状況や人文学のもたらす利益への認識についての調査報告書「米国人の生活における人文学(The Humanities in American Life)」が新たに公開されたことを発表しました。

同報告書は、各種統計に基づいた米国における人文学の客観的な状況を提示する同アカデミーのプロジェクト“Humanities Indicators”によるものです。アンドリュー W.メロン財団の助成の下、米国内の18歳以上の成人約5,000人に対して、2019年秋に行われた調査に基づいて作成されました。

報告書は調査の結果に基づいて、人文学の中では歴史学の人気が高いことや、人文学が他者の理解・民主主義の強化に有益と考えられている一方で、大多数の米国人は人文学が一部のエリートが携わるものであると認識していることなどを指摘しています。

米国芸術科学アカデミーのウェブサイト上で、調査報告書、インフォグラフィックで示された調査結果の概要、分野別の分析等が公開されています。

国立国会図書館(NDL)、2021年1月からWeb NDL Authoritiesの機能拡張を実施:著作、ジャンル・形式用語の典拠データ提供、日本古典籍総合目録データベースとの連携など

2020年10月28日、国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス(Web NDL Authorities)は、2021年1月から機能拡張を実施することを発表しました。

機能拡張の実施により、Web NDL Authoritiesは、2021年1月から以下のサービスを新たに提供します。

・書誌データ検索における連携先を国立国会図書館オンライン(NDLオンライン)に変更し、詳細情報画面のリンクボタン(著者名検索、件名検索、著作検索、ジャンル検索)からNDLオンラインへ遷移
・著作(Work)典拠、ジャンル・形式用語典拠の提供を新たに開始
・国文学研究資料館の「日本古典籍総合目録データベース」と新たに連携し、同データベースに収録された同じ古典作品の著作レコードへのリンクを詳細情報画面に追加

2021年1月からWeb NDL Authoritiesの機能を拡張します(Web NDL Authorities,2020/10/28)
https://id.ndl.go.jp/information/2020/10/28/release-17/

足立区立佐野図書館(東京都)、「魔法使い養成講座」を開催:同館所蔵資料を用いて覚えた手品をおはなし会で披露

東京都の足立区立佐野図書館が「魔法使い養成講座」を開催します。

対象は小学生で、2020年12月12日に、同館にある魔法(手品)に関する本を用いてトランプを使った魔法(手品)を覚え、12月16日に開催されるおはなし会で覚えた魔法(手品)を披露する講座です。受講者はトランプを持参する必要があります。

講座は先着5人までで、費用は無料です。

魔法(手品)が披露されるおはなし会は誰でも参加が可能です。

佐野図書館:魔法使い養成講座 魔法のクリスマスおはなし会(12月12日、16日)(足立区,2020/11/10)
https://www.city.adachi.tokyo.jp/toshokan/chiikibunka/toshokan/202201212sano.html

鹿児島市、鹿児島市立まちなか図書館(仮称)におけるサウンディング型市場調査の結果を発表

2020年11月16日、鹿児島市が、鹿児島市立まちなか図書館(仮称)におけるサウンディング型市場調査の結果を発表しています。

同市では、天文館地区に整備予定の再開発ビル内に既存の市立図書館とは別に中心市街地のにぎわい創出にもつながる新たな図書館を整備することとし、2019年12月には「鹿児島市立まちなか図書館(仮称)基本計画」を策定しています。

2020年度は、同計画に基づき「鹿児島市立まちなか図書館(仮称)サービス計画」等の検討を行っており、今回のサウンディング型市場調査は、その一環として実施したものです。

鹿児島市立まちなか図書館(仮称)におけるサウンディング型市場調査の結果(鹿児島市,2020/11/16)
http://www.city.kagoshima.lg.jp/kyoiku/kanri/tosyokan/01matinaka/201115_saundingkextuka.html

北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター図書室、「極東ロシア・シベリア所蔵資料ギャラリー」にシベリア出兵関係の写真帖・戦前の大連とハルビンの地図・昭和11年発行の南樺太地図を追加

2020年11月17日、北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター図書室が、同室の所蔵資料を中心に画像資料を紹介する「極東ロシア・シベリア所蔵資料ギャラリー」において、シベリア出兵関係の写真帖4冊、戦前の大連とハルビンの地図、昭和11年発行の南樺太地図を追加収録したと発表しています。

極東ロシア・シベリア所蔵資料ギャラリーに画像追加(北海道大学附属図書館,2020/11/17)
https://www.lib.hokudai.ac.jp/2020/11/17/85644/

極東ロシア・シベリア所蔵資料ギャラリー
http://srcmaterials-hokudai.jp/

オランダでCultural AI Labが創設:文化遺産機関・研究機関が連携し文化研究における人工知能(AI)の可能性等を探る

2020年11月16日、オランダでCultural AI Labの創設が発表されています。

文化遺産機関がデータを研究機関が技術を提供することで、文化遺産分野に適用可能な人工知能(AI)に関するツールを開発し、AI技術が文化的文脈を理解できるようにすることを目的としたもので、国立数学コンピュータ科学研究所(CWI)・オランダ王立芸術科学アカデミー(KNAW)人文学部門・オランダ国立図書館(KB)・オランダ視聴覚研究所(Sound and Vision)・アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)・オランダ応用科学研究機構(TNO)・アムステルダム大学・アムステルダム自由大学が参加しています。

参加する研究機関の博士課程の学生やポスドクが、文化遺産機関で4年間研究に従事するとしているほか、以下の5つの研究プロジェクトが今後数か月の間に開始されるとしています。

・AI: CULT Culturally Aware (AIを用いた博物館コレクションのオブジェクト記述の自動分析・充実)

・SABIO - the SociAl Bias Observatory(植民地時代の用語の検出を目的とした博物館コレクションのコレクション記述の自動分析)

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