カレントアウェアネス-R

当サイトの運営担当者は、毎営業日、図書館に関する情報を収集しています。この「カレントアウェアネス-R」では、その中から、図書館の「いま」(カレント)がわかるニュースを中心に、ご紹介しています。

カレントアウェアネス-R 新着タイトル一覧 (⇒タイトルのみ表示


ウクライナ教育科学省、オープン化された引用データの索引データベースとして“The Open Ukrainian Citation Index(OUCI)”を立ち上げ

2019年11月28日に刊行されたNature誌のVolume 575 Issue 7784の短信(Correspondence)において、ウクライナ教育科学省(Ukraine’s ministry of education and science)がウクライナ国家科学技術図書館(The State Scientific and Technical Library of Ukraine)とともに、オープン化された引用データの索引データベースとして“The Open Ukrainian Citation Index(OUCI)”を、同月に立ち上げたことが紹介されています。

OUCIはCrossrefの被引用文献表示サービスCited-byに参加する全ての出版社の引用データで構成されるデータベースで、引用データのオープン化を推進するイニシアティブI4OCの取り組みを支援するものです。

Nature. Volume 575 Issue 7784, 28 November 2019
https://www.nature.com/nature/volumes/575/issues/7784

COUNTERプロジェクト、利用統計レポートの「COUNTER実務指針第5版」準拠状況検証ツールの機能拡張版を公開

2019年11月25日、COUNTERプロジェクトはTwitterアカウントにおいて、COUNTER利用統計レポートの「COUNTER実務指針第5版」準拠状況検証ツール“COUNTER Release 5 Validation Tool”の機能拡張版の公開を発表しました。

COUNTERプロジェクトはウェブサイト上で、機能拡張版の検証ツールではJSON形式の利用統計レポートの構造チェックや複数行をチェックして重複した指標や矛盾した数値の検出が可能になったこと、エラーレベルの追加が行われたことなどを紹介しています。

“COUNTER Release 5 Validation Tool”はJSON形式または表形式のCOUNTER利用統計レポートについて、「COUNTER実務指針第5版」への準拠状況を検証するためのツールです。COUNTERプロジェクトのウェブサイトに登録することで自由に利用することが可能です。

欧州研究図書館協会(LIBER)、改正EU著作権指令で規定された絶版著作物の大量デジタル化に関する例外の適用可否確認のためのチェックリストを公開

2019年11月21日、欧州研究図書館協会(LIBER)は、2019年4月に欧州連合(EU)理事会で採択された「デジタル単一市場における著作権指令」第8条から11条で規定された、絶版著作物(out-of-commerce work)の大量デジタル化に関する例外の適用可否を確認するためのチェックリストを公開したことを発表しました。

改正された同指令では、図書館等の文化遺産機関による絶版著作物のデジタル化は、著作権者の相当数を代表する集中管理団体(CMO)との利用許諾契約により可能になるとしていますが、最低6か月間EU知的財産庁のウェブサイトに公示して商業的入手可否を確認することを条件に、次のいずれかの場合には著作権の例外とすることを認めています。

・デジタル化を意図した種類の著作物を代表するCMOが存在しない
・デジタル化を意図した種類の著作物の代表団体が政府によってCMOと認められていない
・デジタル化を意図した種類の著作物の代表団体が絶版著作物のオンライン上での公開を図書館に認めるライセンスを付与することができない

オープンアクセス論文を検索可能なCORE Discoveryのブラウザ拡張機能が公開

2019年11月29日、英国の機関リポジトリアグリゲーターCOREが、オープンアクセス論文が検索可能なCORE Discoveryのブラウザ拡張機能を公開しました。

Google Chrome、Firefox、Operaが対象で、拡張機能をインストールすると、南京錠のボタンがブラウザに表示されます。論文の掲載ページに遷移すると、COREがOAの、もしくは、類似の論文を見つけられなかった場合は灰色に、OA版は存在しないが、利用者が検索しているものと類似のもしくは関連する論文がある場合はオレンジ色に、OA版が存在する場合は緑色に変化します。

リポジトリ・ジャーナルシステム等向けにCOREが無料で提供しているプラグイン“CORE Recommender”を用いて作成されたものです。

人文・社会科学分野のオープンアクセス(OA)の単行書の出版を促すイニシアチブ“Toward an Open Monograph Ecosystem(TOME)”のウェブサイトが公開

2019年12月3日、人文・社会科学分野のオープンアクセス(OA)の単行書の出版を促すイニシアチブ“Toward an Open Monograph Ecosystem(TOME)”のウェブサイトが公開されました。

TOMEは米国大学協会(AAU)・北米研究図書館協会(ARL)・Association of University Presses(AUPresses)により2017年から5年間の試験事業として開始されたプロジェクトで、今回のウェブサイトの公開は、人文・社会科学分野の研究成果へのアクセスを増やしたい学者・出版社・図書館員・大学職員によるコミュニティを構築することが目的で、TOMEの支援を受けての出版に興味を持つ著者や出版社への情報が提供されています。

これまでTOMEの助成により、28冊の単行書がOAとして出版されており、現在も30冊を超える単行書が作成作業中であると紹介されています。

【イベント】講演会 図書館 きのう・今日・あす 2019「「福島の図書館員」東日本大震災からの9年」(12/8・東京)

2019年12月8日、日本図書館協会において、講演会 図書館 きのう・今日・あす 2019「「福島の図書館員」東日本大震災からの9年」が開催されます。

2013年の世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会(シンガポール)においてベストポスター賞を受賞した鈴木史穂氏(福島県立図書館)を講師に招き、2011年から現在までの鈴木氏の活動と福島の図書館の状況についての報告が行われます。

参加費は500円で、事前の申し込み(としょかん文庫・友の会宛)が推奨されています。

講演会「図書館 きのう・今日・あす 2019」 「福島の図書館員」東日本大震災からの9年(としょかん文庫・友の会)
https://toshokanbunkotomonokai.jimdo.com/

埼玉県立熊谷図書館、県職員を対象としたデータベース活用講座を開催(記事紹介)

埼玉県立図書館の2019年12月4日付のブログで、10月29日に埼玉県立熊谷図書館のビジネス支援室が実施した埼玉県職員を対象とした研修「政策法務に役立つ! D1-Law.com 法情報総合データベース活用講座」の様子が紹介されています。

同館のデータベースや資料を知ることで県政の運営に役立ててもらうことを目的とした研修で、D1-Law.comの活用講座に加え、同館のサービスや調査ツールの紹介を行ったほか、地域・行政資料担当から、埼玉に関する新聞・雑誌記事や人物文献が検索できる「埼玉関係データベース」や、県庁に最も近い浦和分室についての説明も行われたとのことです。

また、参加した県職員には、同館作成の小冊子「仕事に役立つリサーチガイド@埼玉」が配布されたことも紹介されています。

県庁職員向けデータベース活用講座を開催しました(埼玉県立図書館ブログ, 2019/12/4)
http://libprefsaitama.seesaa.net/article/471790745.html

日本近代文学館、特別資料のデジタル画像の館内端末での閲覧サービスを開始

2019年12月3日、日本近代文学館が、12月から一部の特別資料(原稿・書簡などの肉筆資料)のデジタル画像の館内端末での閲覧サービスを開始したと発表しています。

同館では、焼損や経年劣化により閲覧利用できなかったものや、閲覧頻度が高い資料のデジタルデータの作成を開始しており、今後も順次対象資料を増やし、データ化を進めていく予定としています。

画像のプリントアウト、データのコピー、写真撮影はできません。

特別資料デジタル画像閲覧が始まりました(日本近代文学館, 2019/12/3)
https://www.bungakukan.or.jp/cat-whatsnew/12269/

参考:
日本近代文学館、ウェブサイトをリニューアル:「特別資料」の所蔵検索や図書・雑誌のコピー申込みフォームの新設など
Posted 2018年5月14日
https://current.ndl.go.jp/node/35984

リポジトリソフトウェアDspace ver. 5とver. 6 のOpenAIREの最新メタデータガイドライン対応を目指す機能拡張がカナダの大学図書館を中心とした共同事業として開始される

2019年12月2日、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)は、オープンアクセス(OA)学術コンテンツの国際的データベースであるOpenAIRE経由で、リポジトリソフトウェアDspaceが世界各国で提供するコンテンツの大部分が発見できるように、カナダの複数の研究図書館が資金提供を実施することを発表しました。

ネットワーク上に分散したリポジトリコンテンツに対して、コンテンツ発見等のサービスを構築するためには高品質で包括的なメタデータが必要になります。そのため欧州・ラテンアメリカ・カナダなどの世界のいくつかの地域のリポジトリネットワークは、OpenAIREの最新のメタデータガイドライン“OpenAIRE Guidelines for Literature Repository Managers v4”を採用しています。しかしこのガイドラインに対応するために、リポジトリプラットフォームはメタデータの公開方法の変更が必要になります。最新のリポジトリソフトウェアはガイドラインに対応しているものの、多くの機関では旧バージョンのリポジトリソフトウェアが使用されており、ガイドラインに対応していない、もしくは自機関でソフトウェア開発を行うことが困難な状況にあります。

図書館のコンテンツプロバイダーに「COUNTER実務指針第5版」への迅速な移行・対応を求める国際的な図書館コミュニティ連名の要求書が公開される

2019年11月26日付で、英国国立・大学図書館協会(SCONUL)等の国際的な図書館コミュニティが連名で、2019年1月に発効した電子リソースの利用統計の記録と交換のための実務指針「COUNTER実務指針第5版」への図書館のコンテンツプロバイダーの迅速な移行・対応を求めた要求書が公開されています。

要求書では図書館コンテンツプロバイダーに対して、「COUNTER実務指針第5版」で提供される一貫性のある、比較可能で、信頼できる利用データは、図書館が購読する電子リソースの価値の理解と実証に重要であること、「COUNTER実務指針第4版」のみでコンテンツの利用データを提供している場合COUNTERに準拠しているとは言えなくなっていること、「COUNTER実務指針第5版」はCOUNTERのウェブサイトで利用可能になっていること等に言及しています。

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