カレントアウェアネス-R

当サイトの運営担当者は、毎営業日、図書館に関する情報を収集しています。この「カレントアウェアネス-R」では、その中から、図書館の「いま」(カレント)がわかるニュースを中心に、ご紹介しています。

カレントアウェアネス-R 新着タイトル一覧 (⇒タイトルのみ表示


英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)、加盟機関における新型コロナウイルス関連資料の収集計画を調査したレポートを公表

2020年6月24日、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)は、加盟機関における新型コロナウイルス関連資料の収集計画を調査したレポート“Collecting Covid-19: an RLUK report on contemporary collecting”を公表しました。

加盟機関に対するパンデミックの影響を把握することを目的としたRLUKの活動プログラム“Capturing Covid-19”の一環として実施された調査に基づくものです。調査は2020年5月に加盟機関を対象として行われ、14の研究図書館が参加しました。また、オンライン及びソーシャルメディアを通じた情報収集も行われ、調査結果に反映されました。

調査では、新型コロナウイルス関連資料を対象とした短期的な収集計画の有無、収集の動機、収集を計画している資料の種類、収集した資料の想定用途について質問が行われました。調査結果として、多くの研究図書館が収集を開始している/または収集計画があること、自機関によるパンデミックへの対応や、自機関・地域コミュニティの体験の記録が収集の主要動機となっていること、多様な用途が想定されていること等が明らかになりました。

J-STAGE、ウェブページ「新型コロナウイルス感染症対応支援:臨時フリー公開資料一覧」を公開

2020年6月23日、科学技術振興機構(JST)が提供する電子ジャーナルプラットフォームJ-STAGEは、ウェブページ「新型コロナウイルス感染症対応支援:臨時フリー公開資料一覧」の公開を発表しました。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて、図書館の閉鎖等により学術情報へのアクセスが制限されている状況を踏まえ、J-STAGE上で公開されている認証付き資料の一部では、臨時フリー公開等の措置を実施しています。同ページでは、一部記事のフリー公開等を実施している資料の情報をまとめています。

お知らせ一覧(J-STAGE)
https://www.jstage.jst.go.jp/static/pages/News/TAB1/Current/Page1/-char/ja
※2020年6月23日付けのお知らせに「新型コロナウイルス感染症対応支援として、一部の認証記事がフリー公開されています。」とあります。

熊本県立図書館、即位礼正殿の儀参列者記念品の展示を実施中

2020年6月25日、熊本県立図書館は、2019年10月22日に挙行された即位礼正殿の儀の参列者記念品を同館2階第1閲覧室で展示していることを発表しました。

同館が展示している記念品は、内閣府皇位継承式典事務局が、即位礼正典の儀について国民への広報・周知を図ることを目的に、都道府県立図書館において閲覧に供するため配布したものです。天皇皇后両陛下・高御座・御帳台のお写真などがその内容であると紹介されています。

全米人文学基金(NEH)、米国の新型コロナウイルス感染症に関する経済対策法“CARES Act”に基づく総額4,030万ドルの助成金により国内300以上の文化機関への支援を実施

2020年6月22日、全米人文学基金(NEH)は、米国の新型コロナウイルス感染症に関する経済対策法「コロナウイルス支援・救済・経済安全保障法(Coronavirus Aid, Relief, and Economic Security Act:CARES Act)」に基づく総額4,030万ドルの助成金によって、国内300以上の文化機関に対して財政支援を実施することを発表しました。

NEHの今回の助成は2,300件・3億7,000万ドル以上の申請の中から対象が選定されました。プレスリリースでは今回の助成金によって実施される支援や事業として、以下のような事例が紹介されています。

米・SPARC、学術出版界に関する包括的な現況分析と現況を踏まえた高等教育機関向けの行動のためのロードマップについて2020年更新版を公開

2020年6月22日、米・SPARCは、2019年中に公開済の学術出版界に関する包括的な現況分析“Landscape Analysis”と現況を踏まえた高等教育機関向けの行動のためのロードマップ“Roadmap for Action”について、2020年更新版を作成し公開したことを発表しました。

SPARCが公開した2020年更新版は、2019年中の出来事や新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う経済的な影響を検証し、学術出版市場の状況・関連主要企業の状況に関する最新情報を提供しています。更新版の現況分析では、注目すべき傾向として以下の3点が挙げられています。

・主要出版社における研究評価分野への進出傾向の深化
・Get Full Text Research(GetFTR)のような主要出版社の共同プラットフォームによる研究成果物の流通
・コンテンツへのライセンス契約がデータ分析サービスの契約に直結する新たな「ビッグディール」契約の出現

更新版の行動のためのロードマップでは、データ分析関連製品・サービスの購入の指針となる原則の確立を特に重視して、コミュニティが検討すべき行動の提案が行われています。

北米の研究図書館センター(CRL)、メキシコの行方不明者の記録に関するリポジトリ“Repository of Documentation Relating to Disappearances in Mexico”の構築計画を発表

2020年6月15日、北米の研究図書館センター(CRL)は、米国の慈善団体マッカーサー基金(John D. and Catherine T. MacArthur Foundation)の資金助成を活用して、エル・コレヒオ・デ・メヒコ(El Colegio de México)、メキシコ国立自治大学の法律学研究所(Instituto de Investigaciones Jurídicas)、イベロアメリカーナ大学(Universidad Iberoamericana)のメキシコの3研究機関とともに、メキシコ国内の行方不明者の記録に関するリポジトリ“Repository of Documentation Relating to Disappearances in Mexico(RDDM)”を構築することを発表しました。

メキシコでは2006年以降、麻薬をめぐる紛争の激化に伴い、6万人以上の行方不明者が公式に登録されています。これらの行方不明者の発生の大部分に治安当局が関与・共謀し、同国では司法へのアクセス保証とは程遠い状況にあります。

米・アイビー・プラス図書館連合、イスラム法学者に関するウェブアーカイブ“Muftiships Web Archive”を公開

2020年6月25日、米・コロンビア大学図書館は、イスラム法学者に関するウェブアーカイブ“Muftiships Web Archive”が公開されたことを発表しました。

同ウェブアーカイブは、アイビー・プラス図書館連合の司書により作成されたもので、ムスリムの法律学者(Muftis)やイスラム圏の法律学者のウェブサイトを対象としています。当該ウェブサイトには最新の出来事に対する司法当局の見解が含まれており、司法当局の社会とのかかわり方を示すとともに、デジタル時代にイスラム法がどのように運用されているかを明らかにしていると述べられています。

Just Launched: Muftiships Web Archive(Columbia University Libraries, 2020/6/25)
https://blogs.cul.columbia.edu/spotlights/2020/06/25/muftiships-web-archive/

田原市図書館(愛知県)、「田原市図書館デジタルアーカイブ」のページを公開

2020年6月25日、愛知県の田原市図書館が、「田原市図書館デジタルアーカイブ」のページを公開しました。

同館は、地域に関する歴史・文化資源のデジタルアーカイブ化を進めていくこと、可能な限り、それらを許諾なしで利用できるオープンデータとして公開することが述べられています。

6月26日現在、市民協働事業で作成された紙芝居「前日物語」の動画、地域に伝わる民話紙芝居の動画がクリエイティブ・コモンズライセンスのCC BYで、田原市の電子書籍『お散歩e本』がCC BY-SAで公開されています。

なお、同ページに掲載されているコンテンツは、東三河地域のオープンデータポータルサイトOpen Data HIGASHI-MIKAWAで順次公開されます。

ルクセンブルク国立図書館(BnL)、新型コロナウイルス感染症に関連するウェブアーカイブを実施中

2020年6月24日、ルクセンブルク国立図書館(BnL)が、同館が実施している新型コロナウイルス感染症に関するウェブアーカイブに関する記事を掲載しました。

記事によると、同館は、電子納本制度のもと、2016年からウェブサイトを対象としたクロールによる大規模収集を行っていますが、2020年3月16日から、新型コロナウイルス感染症に関するウェブサイトの収集も開始しました。同活動で収集されたウェブサイトのURL一覧は、同館が提供する“webarchive.lu”からオンラインで提供される予定です。

活動の経緯として、まずは同国内のニュースメディアに対し、自社のウェブサイトに掲載されている新型コロナウイルス感染症関連ニュース記事のリストの提供を求め、関係団体をはじめとした一般市民の参加へと発展していったことが挙げられています。また、ルクセンブルク語、フランス語、ドイツ語、英語、ポルトガル語の情報を収集するようにしたこと等に触れられています。

同活動は、クローリング機能の追加やデータ容量の拡充のための追加資金を確保して進められた一方、私的・公的内容が混ざっている情報を収集することに対して倫理的な懸念があることも示されています。

SPARC Europe、欧州の高等教育機関の図書館におけるオープンエデュケーションに関する調査結果を公開

2020年6月24日、SPARC Europeが、欧州の高等教育機関の図書館におけるオープンエデュケーションに関する調査結果の最終版“Open Education in European Libraries of Higher Education”を公開しました。

同調査は、欧州のオープンエデュケーション(OE)やオープン教育資源(OER)を強化することを目的に行われ、大学図書館を中心とした、欧州の28か国の146館の図書館からの回答を分析したものです。

調査結果は、高等教育機関の図書館におけるOEやOERに関して、費用、組織内の体制、方針の策定状況、図書館の関わり方、広報方法、図書館が提供しているサービス、求められるスキル、課題と可能性・利点の8つの観点からまとめています。

また、高等教育機関の図書館へ向けた推奨事項として、予算の一部をOEに充てること、OE方針の策定を支援すること、OER作成にかかわること、作成されたOERを適切に管理すること等を挙げています。

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