カレントアウェアネス-R

当サイトの運営担当者は、毎営業日、図書館に関する情報を収集しています。この「カレントアウェアネス-R」では、その中から、図書館の「いま」(カレント)がわかるニュースを中心に、ご紹介しています。

カレントアウェアネス-R 新着タイトル一覧 (⇒タイトルのみ表示


英・デジタル保存連合(DPC)、組織のデジタル保存における成熟度の測定ツール“DPC Rapid Assessment Model”のバージョン2.0の日本語訳を公開

2021年11月19日、英・デジタル保存連合(DPC)が、組織のデジタル保存における成熟度の測定ツール“DPC Rapid Assessment Model”のバージョン2.0の日本語訳を公開したと発表しました。

発表によると、DPCの方針・計画の一環として、世界各地でデジタル保存に携わる人が必要とする支援の利用を容易にすることを目的に、ボランティアの協力により作成されました。また、基軸資料全てをさまざまな言語で共有するという最終目標を持っており、ボランティアやデジタル保存関連ネットワークと共に翻訳活動を進めていることが述べられています。

11月22日時点で、同ツールのバージョン2.0は、日本語訳の他に、スペイン語訳、フランス語訳、ポルトガル語訳が公開されています。

DPC Rapid Assessment Model: Japanese translation now available!(DPC, 2021/11/19)
https://www.dpconline.org/news/dpc-ram-jp-available

米国テレビ局WSFA 12 Newsが、米・アラバマ州立公文書館へ1950年代から2000年代までの映像や写真等を寄贈:一部デジタル化済み映像が公開

2021年11月17日、米国のテレビ局WSFA 12 Newsが米国のアラバマ州立公文書館に映像や写真等を寄贈したことについて、両者のTwitterアカウントにお知らせが投稿されました。

アラバマ州立公文書館のウェブサイトによると、寄贈は2019年秋に行われました。コレクションには、カメラで撮影された1950年代から2000年代にかけての視聴覚コンテンツ7,000件以上や、スクラップブック、写真、ネガ、ニュースレター等が含まれています。同館がコレクションの中から選んでデジタル化を行い、発表時点では一部のコンテンツが公開されています。2022年半ばから定期的なデジタル化を行い、四半期ごとに新たなコンテンツを公開する予定であると述べられています。

WSFA 12 Newsの発表によると、発表時点で、マルティン・ルーサー・キングJrの記者会見の映像を含む約15時間分のフィルムのデジタル化が完了しています。加えて、コレクションの所有権と著作権は同館に移管されており、展示や教室や教材での利用が可能であること等が述べられています。

東京大学総合図書館、「デジタル源氏物語」への「挿絵画像の比較」ページの追加を発表

2021年11月19日、東京大学総合図書館が、「デジタル源氏物語」への「挿絵画像の比較」ページの追加を発表しました。発表時点では、『絵入源氏物語』と『源氏百人一首』についての画像比較機能が提供されています。

『絵入源氏物語』については、国文学研究資料館所蔵のもの1点と国立国会図書館所蔵の2点、合計3種類の資料の挿絵を一度に比較できます。『源氏百人一首』については、大阪府立大学学術情報センターと奈良女子大学学術情報センターが所蔵するものの画像の一覧、重ね合わせての比較が可能です。画像の抽出にあたってはNDLラボが公開する「図表自動抽出のプログラム」、画像の比較にあたっては人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)が公開するツール「vdiff.js」を活用したとあります。

@UTokyo_GenLib(Twitter, 2021/11/19)
https://twitter.com/UTokyo_GenLib/status/1461486784047509504

東北大学東北アジア研究センター、仙台藩士の古文書「北家文書」を調査し目録を公開

2021年11月12日、東北大学東北アジア研究センターは、宮城県の加美町教育委員会が所蔵する仙台藩士の古文書「北家文書」を調査し、「加美町北家文書目録」をウェブサイトで公開したと発表しました。

発表によると、同調査は2020年度から実施され、482点の文書の撮影と目録作成が行われました。「北家文書」には、領地・役職に関する古文書や、武芸を習得した証である免状、学問関係の書籍等が含まれているとあります。

また、撮影画像については、同センターが進める「地域研究デジタルアーカイブ」事業の一環として、50点程度オンライン公開する予定であると述べています。

フランスの国民教育・青少年・スポーツ省、図書館の資料収集に対する支援政策の評価レポートを公開

2021年11月15日、フランスの国民教育・青少年・スポーツ省が、教育・スポーツ・研究監督官(IGÉS)による、公共図書館の資料収集への支援政策の評価レポートを、ウェブサイトで公開しました。

発表によると、フランスでは公共図書館の資料収集に対して、文化省による資金援助の他、地方分散化組織の地域圏文化事業局(Directions régionales des affaires culturelles:DRAC)により、図書館購入州基金(fonds régionaux d’acquisition des bibliothèques:Frab)の枠組みで資金援助が行われています。2010年から2019年の10年間で、国は、前者で合計126万7,000ユーロ、後者で200万ユーロの支援を行ったとあります。

レポートでは、図書館分野に関する国の遺産関連政策の歴史と文脈、2010年から2019年の国による資金援助の評価の要素、課題と展望等がまとめられています。

オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)、「リポジトリのグッドプラクティスのためのCOARコミュニティフレームワーク」チェックリストver.1を公開

2021年11月18日、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)は、「リポジトリのグッドプラクティスのためのCOARコミュニティフレームワーク」チェックリストver.1の公開を発表しました。

リポジトリの評価フレームワーク“COAR Community Framework for Best Practices in Repositories”に基づき、対応するリポジトリの機能や運用を、日本の実務レベルで記載したリストとあります。

2021年度お知らせ一覧(JPCOAR)
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/?page=1&size=20&sort=controlnumber&search_type=0&q=0
※2021年11月18日付けのお知らせに「「リポジトリのグッドプラクティスのためのCOARコミュニティフレームワーク」チェックリスト ver.1を公開しました」とあります。

英・Emerald社、引用分析プラットフォームsciteと索引付けについての契約を締結

2021年11月9日、英・Emerald社は、引用分析プラットフォームsciteと索引付けについての契約を締結したと発表しています。

今回の契約により、sciteはEmerald社の全文記事から引用文を自動抽出し、scite上で発見できるようにします。このことにより、sciteの社会科学分野のカバー率が向上するとともに、Emerald社の記事の発見率も向上すると述べています。

scite signs indexing agreement with Emerald Publishing(Emerald Publishing, 2021/11/9)
https://www.emeraldgrouppublishing.com/news-and-press-releases/scite-signs-indexing-agreement-emerald-publishing

英米の機関が共同で取り組むプロジェクトAEOLIAN network、英国国立公文書館(TNA)における人工知能(AI)の活用に関するレポートを公開

英米の機関が共同で運営するプロジェクトAEOLIAN network は、2021年11月11日付けのTwitterにおいて、英国国立公文書館(TNA)における人工知能(AI)の活用に関するレポートの公開を発表しています。

同プロジェクトは、全米人文科学基金(NEH)及び英国芸術・人文科学研究会議(AHRC)の共同プログラムにより資金助成を受けており、英米の図書館等が参加しています。AEOLIAN は“Artificial Intelligence for Cultural Organisations”の略であり、ボーンデジタルあるいはデジタル化された文化的記録(cultural records)のアクセス性向上のため人工知能(AI)の活用可能性について調査しています。

同プロジェクトでは、英米の文化遺産機関でのAIの活用をテーマとした5つのケーススタディを作成することとなっており、その第1弾としてTNAのレポートが公開されました。ボーンデジタルの記録のアクセス性向上におけるAI利用に関し、TNAの戦略、プロジェクト、ポリシーを検証しています。また、他のプロジェクトや、国際的な展開等についての言及も行われています。

英国国立公文書館(TNA)、永久保存すべきデジタル記録の選別において人工知能(AI)ツールの活用可能性を調査するプロジェクトの成果物を公開

英国国立公文書館(TNA)は、2021年10月付けの報告書“Using AI for Digital Records Selection in Government”を公開しています。TNAが実施した、永久保存すべきデジタル記録の選別において人工知能ツール(AI)の活用可能性を調査するプロジェクトのページに掲載されています。

政府のデジタルトランスフォーメーションによって公的記録の規模や種類が増加し、紙の記録を前提として設計された従来のプロセスでは、省庁のデジタル記録の量・多様性・複雑性等に対応できないという課題があります。同プロジェクトは、この課題解決のための取組と位置付けられています。

同プロジェクトでは、AIベンダー5社が、それぞれのツールを用いてTNAから提供されたデータセットを分類しました。プロジェクトを通じ判明したこととして、AIが記録管理者の専門知識に取って代わることはできないものの、商用AIツールが半構造化あるいは構造化されていないコレクションからの記録選別支援に適用可能であることを挙げています。

フィンランド・ヘルシンキ大学、2021年のオープンサイエンス賞を発表

2021年10月29日、フィンランドのヘルシンキ大学は、2021年のオープンサイエンス賞をLanguage Bank of FinlandとKati Lassila-Perini氏に授与することを発表しました。ヘルシンキ大学ではオープンサイエンス推進についての業績が認められた者に毎年オープンサイエンス賞が授与されており、2021年のテーマは「研究データのアクセス可能性と再利用性」でした。受賞者は推薦された者の中から、副学長、大学図書館員、IT責任者等によって構成される審査員によって選ばれました。

Language Bank of Finlandは言語リソースを使用する研究者を対象としたサービスです。多様なテキストおよび音声コーパスの他、研究データの使用・分析・管理のためのツールとトレーニングを提供します。また、Language Bank of Finlandは人文学分野等の大学院生を対象としてオンラインコースを提供することによって、資料の再利用を促進しています。

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