カレントアウェアネス-R

当サイトの運営担当者は、毎営業日、図書館に関する情報を収集しています。この「カレントアウェアネス-R」では、その中から、図書館の「いま」(カレント)がわかるニュースを中心に、ご紹介しています。

カレントアウェアネス-R 新着タイトル一覧 (⇒タイトルのみ表示


総務省、「地域における多文化共生推進プラン」を改訂:図書館を地域住民と外国人住民が相互に交流し、多文化共生に関する理解を深める場づくりを推進する施設の1つとして位置付け

2020年9月10日、総務省が「地域における多文化共生推進プラン」の改訂を発表しました。

図書館に関しては、「地域において、学校、図書館、公民館等の施設も活用し、NPO等と連携しながら、外国人の人権尊重の啓発や地域に多く居住する外国人住民の言語を学ぶ機会を提供する等、地域住民と外国人住民が相互に交流し、多文化共生に関する理解を深める場づくりを推進する」と位置付けられています(p.15)。

「地域における多文化共生推進プラン」の改訂(総務省,2020/9/10)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyosei05_02000138.html

地域における多文化共生推進プラン(改訂) [PDF:23ページ]
https://www.soumu.go.jp/main_content/000706218.pdf

英・Jisc、デジタルコンテンツ保存に関する多様なニーズに対応した新サービス“Preservation”の提供を開始

2020年9月8日、英国のJiscは、デジタルコンテンツ保存に関する多様なニーズに対応した新サービスとして“Preservation”の提供を発表しました。

Jiscは、デジタル保存システムの提供に実績のあるカナダのArtefactual社及び英国のPreservica社との共同設計により、SaaS型の共有プラットフォームサービスとして“Preservation”を開発しました。特別コレクション・電子記録管理・研究データ等、任意のデジタルコンテンツの保存に対応が可能で、これらのコンテンツについて様々な標準や法的義務を遵守しつつ、コンテンツへのアクセスの維持、再利用可能性の提供を実現できる、と説明しています。

Jiscは“Preservation”が提供する主な機能として、以下の4点を挙げています。

・任意のデジタルオブジェクトに関する特定のデータ・メタデータの取り込みと保存のために必要なアクションの同定、及びこれらの自動的な実行
・デジタルファイルのアーカイブ版の作成と作成されたアーカイブ版の長期保存への移行
・長期的な発見可能性と再利用可能性の維持に必要な場合には、将来の新たな技術による保存を実施
・保存コンテンツに関するアクセス可能な複製物作成等によって研究成果の普及を支援

人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)、江戸マップβ版に機能追加を実施:個別地名ページの作成・IIIF Curation Viewer Embeddedの機能活用

2020年9月1日、人文学オープンデータ共同利用センター(CODH)は、試験公開中の江戸マップβ版に機能追加を行ったことを発表しました。

今回の機能追加によって、江戸マップβ版に個別の地名ページが作成されています。また、IIIF Curation ViewerをベースとしたWebページ埋め込み型のIIIFビューワであるIIIF Curation Viewer Embeddedの機能を地図表示に活用することで、国立国会図書館が公開する「江戸切絵図」を同一ページで確認可能となっています。

ニュース(CODH)
http://codh.rois.ac.jp/news/
※2020年9月1日付けのニュースに「江戸マップβ版の地名について、個別地名ページを作成しました。また地図表示にIIIF Curation Viewer Embeddedを活用し、国立国会図書館の「江戸切絵図」を同一ページで確認できるようにしました。」とあります。

江戸マップβ版
http://codh.rois.ac.jp/edo-maps/

独・ネットワーク情報イニシアチブ(DINI)、オープンアクセス(OA)出版サービスに必要な最低限度の基準の一覧を公開

2020年8月21日付で、ベルリン・フンボルト大学(ドイツ)が運営するオープンアクセス(OA)出版プラットフォーム“edoc-Server”に、ドイツのネットワーク情報イニシアチブ(DINI)による文書“DINI Certificate for Open Access Repositories and Publication Services 2019”が公開されています。

学術研究において、出版は科学的な知識や科学全体の発展にとって重要な柱となる営みです。学術コミュニティにおけるその重要な特徴として、著者及び潜在的な読者を含む研究者間の効果的なコミュニケーションを組織化し学術情報の適切な普及を確保すること、出版物の利用者である研究者に品質や著作権等に関する十分な信頼性の存在を伝達すること、引用・長期的な可用性等により持続可能性と検証可能性を保障することの3点が挙げられます。

国際子ども図書館、自宅で館内を見学できる「夢の図書館―東京上野・国際子ども図書館をおうちで見学」を更新:明治期を代表するルネサンス様式建築であるレンガ棟の外観も閲覧可能に

2020年9月8日、国際子ども図書館が、6月23日に公開した自宅で館内を見学できる「夢の図書館―東京上野・国際子ども図書館をおうちで見学」を更新しました。

これまでの建物内部だけでなく、明治期を代表するルネサンス様式建築であるレンガ棟の外観も閲覧可能となりました。

公開期間は、2020年12月末までの予定です。

「夢の図書館―東京上野・国際子ども図書館をおうちで見学」(3Dビュー+VR映像)でレンガ棟外観を見られるようになりました(国際子ども図書館,2020/9/8)
https://www.kodomo.go.jp/news/2020-02.html

夢の図書館―東京上野・国際子ども図書館をおうちで見学(国際子ども図書館)
https://www.kodomo.go.jp/use/tour/vr.html

韓国・全州市立図書館の12歳から16歳の目線にあわせて改修したフロアが「2020年大韓民国空間文化大賞」を受賞

2020年9月10日、韓国・文化体育観光部は、韓国・全羅北道の全州市立図書館が12歳から16歳向けに改修したフロア「우주로 1216」(宇宙で1216)が「2020年大韓民国空間文化大賞(大統領賞)」を受賞したと発表しています。

同賞は、2006年から同部と韓国建築協会が共同で実施している賞で、今回で15回目です。

35の候補のなかから専門家によって選ばれた同空間は、図書館の既成概念を壊し、図書館において、遊びや探究、体験ができるよう12歳から16歳の目線にあわせて1つのフロアを改修したことが、公共図書館の空間文化の新しい指針を見せたとして評価されました。

아이들 눈높이에 맞춰 재탄생한 도서관 ‘우주로 1216’, 2020 대한민국 공간문화대상 대상 수상(子どもの目線に合わせて再生した図書館「宇宙で1216」、2020大韓民国空間文化大賞受賞)(文化体育観光部,2020/9/10)
https://www.mcst.go.kr/kor/s_notice/press/pressView.jsp?pSeq=18279

北米研究図書館協会(ARL)、ILLサービスに関するCONTUのガイドラインを再検討するためのホワイトペーパー“Modern Interlibrary Loan Practices: Moving beyond the CONTU Guidelines”を公開

2020年8月31日、北米研究図書館協会(ARL)が、ホワイトペーパー“Modern Interlibrary Loan Practices: Moving beyond the CONTU Guidelines”を公開しました。

同ペーパーでは、1970年代に策定されたILLサービスに関するCONTU(著作権のある著作物の新技術による利用に関する全国委員会)のガイドラインは、継続的な再評価・調整が必要とされたものの行われないままとなっており、40年前のジャーナルの価格・学術出版・図書館の収集業務に基づいた時代遅れのものであると評価しており、米国著作権法108条(図書館・アーカイブズでの複写)や107条(フェアユース)といったILLサービスに適用される著作権法を再検討するとともに、CONTUの歴史や法的位置がまとめられています。

ARLでは、同ペーパーが、図書館や図書館協会が、ILLサービス・契約実務・ジャーナルの購入に関して議論するきっかけとなることを期待するとしています。

ニュージーランド学校図書館協会(SLANZA)、教育省へ国内全校への学校図書館設置・財政支援等を求めた全国キャンペーン“School Libraries Transform”を開始

2020年9月1日の午後4時から、ニュージーランド学校図書館協会(SLANZA)が全国キャンペーン“School Libraries Transform”を開始しています。

同キャンペーンは、教育のあらゆる段階で、児童・生徒が読書や学習を支援する学校図書館サービスを利用できるようにすべきであるという理念の下、国内全ての学校コミュニティへ高機能な学習環境を提供するため、全ての児童・生徒が専門司書が十分な予算・時間を割いてサービスを実施する学校図書館を利用できることについて、その価値と必要性の周知を使命としています。国内全ての児童・生徒が、専門司書が在籍し同省の資金援助を受けた学校図書館へアクセスできるように、同国の教育省に制度化させることを目標としています。

SLANZAは同キャンペーンの特設ウェブサイトを開設し、キャンペーンの背景となる国内の窮状などともにキャンペーンの意図を説明した教育大臣宛ての嘆願書“Save our school libraries”へ署名を求めています。

米国の州図書館協会におけるロビー活動と政治的アドヴォカシー(文献紹介)

2020年8月28日付で、図書館のアドヴォカシー・政策・資金調達といったテーマを扱うオープンアクセス(OA)誌“The Political Librarian”の第4巻第2号に、論文“Lobbying and Political Advocacy: A Review of the Literature and Exploratory Survey of State Library Associations”が公開されています。

同論文は、図書館専門職におけるロビー活動と政治的アドボカシーの問題を、米国の州図書館協会に対する予備的研究によって得られた知見の提示とともに論じた内容です。米国の各州は、図書館専門職の専門性やメンバーの利益、図書館サービスの向上のために機能する図書館協会を置いています。著者らは政治的アドヴォカシーは図書館サービスの維持・向上に不可欠な実践であるという認識の下、このテーマに関する文献レビューを行い、資金調達・立法プロセス・ロビー活動に関する知識を有する全国の州図書館協会責任者に実施したアンケート調査の結果、調査から得られた知見等を論じています。

松竹大谷図書館、クラウドファンディングプロジェクト第9弾「演劇史を紐解く、歌舞伎座の絵本番付と筋書を後世へ。」を開始

2020年9月8日、松竹大谷図書館が、クラウドファンディングプロジェクト第9弾「演劇史を紐解く、歌舞伎座の絵本番付と筋書を後世へ。」を開始しました。

発表によると、同プロジェクトは、図書館運営費および戦前の歌舞伎座の絵本番付と筋書のデジタル化と保存を目的としており、東京歌舞伎座の戦前までの劇場プログラムのデジタル撮影とアーカイブ構築が行われます。

撮影されたデジタル画像については、同館の「芝居番付検索閲覧システム」に統合し、公開可能なものについてはオンライン公開するとされています。

募集期間は9月8日から10月28日までで、目標金額は250万円(同館の2020年度運営資金150万円、「絵本番付・筋書」のデジタル化・保存容器費用100万円)です。

ネットを通じて当館への支援募集を開始いたしました(松竹大谷図書館, 2020/9/8)
https://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/news/200908.html

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