カレントアウェアネス-R

当サイトの運営担当者は、毎営業日、図書館に関する情報を収集しています。この「カレントアウェアネス-R」では、その中から、図書館の「いま」(カレント)がわかるニュースを中心に、ご紹介しています。

カレントアウェアネス-R 新着タイトル一覧 (⇒タイトルのみ表示


欧州研究図書館協会(LIBER)、市民科学に関する研究図書館向けのガイドを公開:図書館職員・研究者・市民のスキルについて

2021年11月26日、欧州研究図書館協会(LIBER)のCitizen Science Working Groupが、市民科学に関する研究図書館向けガイド“Citizen Science for Research Libraries Guide”の公開を発表しました。

同ガイドは、市民科学プロジェクトの実施を支援する実践的なツールボックスとして作成されており、スキル・インフラ・優良事例・プログラム開発の4つのセクションからなります。今回公開されたのは1つ目のセクション“Citizen Science Skilling for Library Staff, Researchers, and the Public”です。

同セクションでは、市民への貢献や研究者支援における図書館の役割やデータの利用に焦点を当てているとあります。プロジェクト計画やコミュニケーション、研究データ管理、市民科学プロジェクトにおけるデータポリシーの活用、科学リテラシーの向上等についてまとめられています。

ピナ・バウシュ財団、ピナ・バウシュのアーカイブサイトを公開:写真や映像等が閲覧可能

2021年11月2日、ピナ・バウシュ財団が、振付師・舞踏家であるピナ・バウシュ氏に関するデジタル化資料を提供するウェブサイト“The Pina Bausch Archives”を、11月18日に公開すると発表しました。

発表によると、財団は2010年の設立以来、写真をはじめとした同氏の資料のインデックス作成、保存、デジタル化に取り組んでおり、現在も取組は継続しています。

同ウェブサイトでは、11月29日現在で、約1,300件の写真や31件の映像、約650のコスチューム、約170のプログラム・リーフレットの他、報道記事、オーラルヒストリー等が提供されています。発表の中では、30万件以上の写真と9,000件の動画が閲覧可能になる予定と述べられています。また、より多くの人に資料を提供するため、そして、言語による障壁を避けるため、ウェブサイトは平易な英語で書かれているとあります。

【イベント】第8回シンポジウム「図書館多読への招待」 in 米沢(12/19・米沢)

2021年12月19日、山形県米沢市の「伝国の杜」において、第8回シンポジウム「図書館多読への招待」 in 米沢が開催されます。東北では初の開催とあります。

午前にNPO多言語多読理事の酒井邦秀氏による基調講演&英語多読体験ワークショップ「英語多読への招待〜図書館の森に多読の木を植えよう」、午後に豊田工業高等専門学校(愛知県)教授の西澤一氏による講演「図書館多読のはじめかた」と、実践報告が行われます。実践報告は多治見市図書館(岐阜県)、市立米沢図書館(山形県)、多賀城市立図書館(宮城県)、一関・英語多読を楽しむ会(岩手県)、英語多読クラブ・岩手(岩手県)により行われます。

定員は70人(要事前申込・先着順)で、参加費は無料です。

SAT大蔵経テキストデータベース研究会、SAT IIIF Image Serverをリリース

SAT大蔵経テキストデータベース上に掲載された2021年11月18日付けの新着情報において、SAT大蔵経データベース研究会が公開しているIIIF対応仏典画像を集約したウェブサイト“SAT IIIF Image Server”の公開が発表されています。

SAT大蔵経データベース研究会は、2016年5月からIIIF対応画像サーバの運用を開始し、仏典に関わるデジタル画像の利活用可能性を広げるべく、デジタル画像の撮影公開と関連システムの開発を進めてきたとあります。

仏典デジタル画像の多くはSAT大蔵経データベース2018年版で閲覧可能ですが、これに含まれていない様々な仏典のデジタル化と公開が進められていることを踏まえ、SAT IIIF Image ServerではSATのIIIF対応画像サーバで公開される仏典デジタル画像をコレクション単位で一覧できるようになっています。

各画像公開サイトは「閲覧頁」以外にも、地図のマッピングからも閲覧できるようになっています。

埼玉県八潮市、「八潮市図書館公民館ビジョン(子ども読書活動推進計画・読書バリアフリー推進計画)」の意見募集を実施中

2021年11月23日から12月22日まで、埼玉県の八潮市が、「八潮市図書館公民館ビジョン(子ども読書活動推進計画・読書バリアフリー推進計画)」の意見募集を実施しています。

図書館・公民館の現況、課題を踏まえ、「人生を豊かにする知的発見と誰もが居心地の良さを実感できる施設へ」を基本目標に設定しています。基本方針として「図書館・公民館における施設運営の機能強化」「図書館における読書環境と読書活動支援の充実強化」「公民館における施設環境と学習講座・交流活動支援の充実強化」を定めています。その内、「図書館における読書環境と読書活動支援の充実強化」に、子ども読書活動推進計画・読書バリアフリー推進計画を包括するとあります。

ビジョン・計画の期間は2022年度から2031年度までの10年間です。

【イベント】発達障害児向けデジタル図書製作による在宅重度障害者の社会参加を支援するシンポジウム(12/10・オンライン)

2021年12月10日、日本障害者リハビリテーション協会により、「発達障害児向けデジタル図書製作による在宅重度障害者の社会参加を支援するシンポジウム」がオンラインで開催されます。

同協会では、全身性の障害のために在宅を余儀なくされている人々が、マルチメディアDAISY図書製作によって社会参加および社会貢献を果たすプロジェクトを実施していました。シンポジウムでは、同プロジェクトをベースに、マルチメディアDAISY図書の製作を通じた重度障害者の社会参加の可能性や今後の課題、必要なサポート体制等について意見交換が行われます。

参加費は無料であり、定員は100人(要事前申込)です。情報保障として、手話と要約筆記が行われます。

当日のプログラムは以下の通りです。

司会:村上博行氏(日本障害者リハビリテーション協会 課長)

・重度障害者の在宅就労の可能性と課題について
寺島彰氏(日本障害者リハビリテーション協会 参与)

・日本障害者リハビリテーション協会のデイジー製作の取り組みについて(デモを中心に)
西澤達夫氏(日本障害者リハビリテーション協会 参与)

日本学術会議、先進7か国の人文社会科学を代表するアカデミーによる共同声明の公表を発表:信頼性・透明性のあるデータ収集等

2021年11月16日付で、日本学術会議が、先進7か国の人文社会科学を代表するアカデミー“Social Sciences and Humanities 7(SSH7)”による共同声明が公表されたと発表しました。

共同声明は、「コミュニティ・エンゲージメント」「教育、技能、雇用」「信頼性・透明性のあるデータ収集」「格差と結束」「財政政策」に関する提言で構成されています。

「信頼性・透明性のあるデータ収集」では、新型コロナウイルス感染症が情報・政府・個人データ・メディア・専門家の役割と社会の関係にもたらした影響に焦点を当てているとあります。政府に求める推奨事項として、過去の危機に関する制度的な記録の改善方法を検討し、意思決定のコミュニケーションの改善に活用することや、ガバナンス全体レベルでの調査研究・データ分析・コミュニケーションに関する専門知識の深化・拡大を行うこと等が挙げられています。

英語版に加え、日本語の仮訳も掲載されています。

米国法律図書館協会(AALL)、法律図書館の給与及び現状に関する調査の報告書2021年版を刊行

2021年11月22日、米国法律図書館協会(AALL)が、法律図書館の給与及び現状に関する調査の報告書の2021年版“ 2021 AALL Biennial Salary Survey & Organizational Characteristics”を刊行したと発表しました。報告書は有料です。

隔年で実施されている調査の15回目であり、651の法律図書館を対象にアンケートを送付し、308件の回答が寄せられたと述べています。今回の調査では、給与予算や福利厚生に新型コロナウイルス感染症の影響があったかどうかについても質問項目が追加されたとあります。

発表の中では、主な結果として、法律図書館員の年間報酬は館種や地位により差があり、企業等の法律図書館で9万1,431ドル、大学図書館で7万4,227ドル、政府系法律図書館で7万1,393ドルであったこと等が挙げられています。また、電子リソースへの支出については、前回の2019年調査から引き続き、図書館の予算の大部分を占めており、企業等の法律図書館は情報関連予算の内の85%、大学図書館では59%、政府系法律図書館では34%であったと述べられています。

日本学術会議、提言「学術の振興に寄与する研究評価を目指して-望ましい研究評価に向けた課題と展望-」を公開

2021年11月25日、日本学術会議が、提言「学術の振興に寄与する研究評価を目指して-望ましい研究評価に向けた課題と展望-」を公開しました。

同提言は、日本学術会議科学者委員会研究評価分科会の審議結果を取りまとめたものです。提言の目的として、研究評価において定量的評価手法を過度に偏重しないよう求めること、国際的動向を紹介し望ましい研究評価の方向性を示すことを挙げています。

日本における現状や課題、中国・英国・ドイツ・ノルウェーの動向、いくつかの分野の研究の特性とそれを踏まえた研究評価の留意点等がまとめられています。その上で、「研究評価の目的に即した評価設計の必要性」「研究評価における研究の多様性の尊重」「研究評価手法の基本原則」「研究評価と資源配分」「定性的評価の信頼性の確保」「科学者コミュニティの責務」について提言が行われています。

日本学術会議
http://www.scj.go.jp/index.html
※新着情報(提言・報告等)の欄に、2021年11月25日付で「提言「学術の振興に寄与する研究評価を目指して~望ましい研究評価に向けた課題と展望~」」が掲載されています。

国際子ども図書館、連続講演「DX時代の図書館と児童ヤングアダルトサービス」の動画を公開

2021年11月24日、国立国会図書館国際子ども図書館は、連続講演「DX時代の図書館と児童ヤングアダルトサービス」の動画の公開を発表しました。

今後の児童ヤングアダルトサービスを考えるヒントとして、以下の3件の講演動画が公開されています。

・公共図書館の児童サービスのデジタル化の現状と課題
鈴木佳苗氏(筑波大学図書館情報メディア系教授、国立国会図書館客員調査員)

・GIGAスクール時代に学校図書館は何ができるか
有山裕美子氏(軽井沢風越学園教諭)

・デジタル化で進める読書のバリアフリー-児童サービスの現場にできること
野口武悟氏(専修大学文学部教授)

また、上記3件の動画の他、米国における学校教育のデジタル化の現状を踏まえて日本の図書館への期待に関する対談の動画を2022年3月に公開する予定とあります。

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