カレントアウェアネス-R

当サイトの運営担当者は、毎営業日、図書館に関する情報を収集しています。この「カレントアウェアネス-R」では、その中から、図書館の「いま」(カレント)がわかるニュースを中心に、ご紹介しています。

カレントアウェアネス-R 新着タイトル一覧 (⇒タイトルのみ表示


cOAlition Sによる転換雑誌に関する分析:2021年版(記事紹介)

2022年6月21日、cOAlition Sが、ブログ記事“Transformative Journals: analysis of Year 1 (2021)”を公開しました。転換雑誌(Transformative Journal)を認定・登録するプログラムに参加する16の出版者の2,304誌のデータを基に分析が行われています。

記事の中で、転換雑誌は、絶対値で5%以上、相対値で15%以上のOAコンテンツの年間増加率を満たすことが求められており、基準に達したのは44%タイトルであったことが述べられています。また、同プログラムに参加しているジャーナル間でOAへの転換の進み具合に大きな差があること、OAコンテンツが同じジャーナルの購読型コンテンツの約3倍ダウンロードされること等が指摘されています。

米・Environmental Data and Governance Initiative(EDGI)、米国環境保護庁のアーカイブ存続を求める公開書簡を送付

2022年6月13日、国による環境に関するデータ・組織・政策の分析を行う米国のEnvironmental Data and Governance Initiative(EDGI)が、米国環境保護庁(Environmental Protection Agency:EPA)のアーカイブ存続を求める公開書簡を送付したことを発表しました。

EPAは、過去20年以上にわたる活動や意思決定等に関する公的記録を提供するアーカイブを公開しており、同アーカイブを2022年7月に廃止すると発表していました。書簡の中では、歴史学・生態学をはじめとした様々な分野の研究者、教育関係者にとって重要なリソースであること、EPAの効果・取組への理解を支えるものであること等が指摘されています。

米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)、Instagram上に「バーチャル分館」をオープン:拡張現実(AR)技術を活用した読書推奨プロジェクトを開始

2022年6月23日、米・ニューヨーク公共図書館(NYPL)が、Instagram上に「バーチャル分館」(“virtual branch”)を開設したと発表しました。拡張現実(AR)技術を活用した読書推奨プロジェクト#NYPLSummerBookshelfの開始にあたって開設されたものです。

ショート動画を共有できるInstagramのリール(Reels)からアクセスできる双方向型のAR機能を利用して、参加者が夏に読みたい本を紹介する自身の動画を作成・投稿し、共有するものです。全ての参加者のおすすめ情報を組み合わせることで、Instagram上で「バーチャル本棚」(“virtual bookshelf”)が出来上がるとしています。

NYPLの夏の取組である“Summer at the Library”のバーチャルコンテンツである#NYPLSummerBookshelfは、読書への関心を刺激し、夏の読書を奨励しようとするもので、バーチャル分館はその中心となるものであるとしています。

Open Research Funders Group(ORFG)、研究成果のトラッキングに関する公開書簡を発表

2022年6月16日、大手研究助成機関が結成したOpen Research Funders Group(ORFG)が、研究成果のトラッキングに関する公開書簡についてお知らせを掲載しました。

ORFGは、様々な団体による論文・データをはじめとした研究成果のさらなる流通・透明性・複製可能性・二次利用を促進する方針の策定に関与しており、公開書簡の中では、研究のエコシステムに関係する団体に対し、研究成果のトラッキングに関するより良いサービスへの関与・協力を呼び掛けています。

優先的に取り組むべき分野として、助成機関による認知、永続的識別子、リソースの入手可能性に関するステートメント、機械可読なメタデータが挙げられています。また、公開書簡に関連する情報の提供も呼びかけています。

【イベント】「2022 年度障害者サービス担当職員養成講座(基本編)」(8/2・オンライン、東京)

2022年8月2日、日本図書館協会(JLA)障害者サービス委員会により、「2022年度障害者サービス担当職員養成講座(基本編)」が開催されます。

2021年度に全国公共図書館協議会(全公図)や全国視覚障害者情報提供施設協会(全視情協)による障害者サービス実態調査が実施され、充実したサービスを行っている図書館の特徴が見えてきたとし、その内容も踏まえ、障害者サービス基本の基を学ぶとあります。

対象は障害者サービスの進展を望んでいる公共図書館職員、学校図書館職員等です。オンライン(定員300人)か、オンライン環境のない人は会場(日本図書館協会、定員20人)で参加でき、事前の申し込みが必要です。参加費はオンライン参加は無料、直接参加は1,000円です。

主なプログラムは以下の通りです。

テーマ:障害者サービスを理解しよう
・障害者サービスとは何か(基本理念、利用者、読書バリアフリー法等の法規・制度)
佐藤聖一氏(埼玉県立久喜図書館)

テーマ:障害者サービスなぜ利用がないのか、具体的に何をどう行うのか
・障害者サービスの利用がない、サービスが進展しない理由(全国実態調査から分かること)
佐藤聖一氏(埼玉県立久喜図書館)

三重県立津高等学校図書館、「みんなの津高図書館プロジェクト」を実施

2022年6月16日、三重県立津高等学校図書館が、一層「津高生が主役の図書館」となるために、「みんなの津高図書館プロジェクト」を実施することを発表しました。

発表によると、重点的に購入して欲しいジャンルや図書館に入れた方が良いマンガ作品についての投票を行う「津高図書館 模擬選挙」、図書館の本棚を生徒が自由に活用できる空間として提供する「津高図書館 みんなの本棚」、「車座トーク 現役津高生版」の3つの企画が行われます。

米国図書館協会(ALA)、図書館における暴力の脅威を非難する声明を発表

2022年6月24日、米国図書館協会(ALA)が、図書館における暴力の脅威を非難する声明を発表しました。

同国の報道機関が報じた図書館職員や利用者に対する攻撃行為の増加を受け、声明では特に、ゲイ、クィア、トランスジェンダー、黒人、先住民、有色人種、障害者、宗教的少数者の物語やアイデンティティーを消し去ろうとする行為を最も強い言葉で非難するとしています。

ALAは、全ての人間が尊敬と尊厳に値するという信念のもと、多様性を称え、コミュニティにおける包摂性を促進するために、脅威に立ち向かうすべてのALA会員、図書館員などとともに歩んでいるとしています。

図書館は、知識に基づいた民主主義社会に不可欠な、包括的で自由かつ平等な思想と情報へのアクセスという核となる価値を支持し、守っているとし、コミュニティのリーダーや選出された当局者に対し、自由で民主的な意見交換を促進する図書館やその他の人々とともに立ち、それを損なおうとする人々に立ち向かうことを呼びかけています。

【イベント】「京都ニュースアーカイブ」公開記念シンポジウム(7/2・オンライン)

2022年7月2日、立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)の主催により、「京都ニュースアーカイブ」公開記念シンポジウムが、「「京都ニュースアーカイブ」~時代の光が未来を映す~」をテーマにオンラインで開催されます。

発表によると、ARCは、一般社団法人京都映画芸術文化研究所との連携により、京都市が制作したニュース映像「京都ニュース」のデジタルアーカイブ化を2019年から進めていました。1956年から1972年の間に制作された映像のデジタル化が完了したことによる「京都ニュースアーカイブ」の一般公開を記念し、今回のシンポジウムが開催されます。

定員は300人(先着順・要事前申込)で、参加費は無料です。

当日の主な内容は以下の通りです。

●基調講演:映画のまち京都の「京都ニュース」について
太田米男氏(一般社団法人京都映画芸術文化研究所代表)

●発表
・「京都ニュース」のフィルム保存について―京都市からアート・リサーチセンター、そして国立映画アーカイブ―
冨田美香氏(国立映画アーカイブ主任研究員教育・発信室長)

・アート・リサーチセンターにおけるフィルム保存の現状について
髙見澤こずえ氏(元・立命館大学アート・リサーチセンター学芸員)

スペイン国立図書館(BNE)のインターネット上の電子逐次刊行物の収集(記事紹介)

2022年5月24日付で、スペイン国立図書館(BNE)が、同館ウェブサイトでインターネット上の電子逐次刊行物の収集に関する記事を掲載していました。

BNEはインターネット上の文化的・記録的遺産についてもできるだけ多く保存することを目指しており、フリーアクセスの電子逐次刊行物(情報誌、科学雑誌、年鑑など)について3回目の年次収集を実施したとあります。2022年に収集されたのは、電子逐次刊行物が掲載されたウェブサイト1万2,000以上、3.4テラバイトで、いずれも2021年実施時を上回っているとあります。

自動収集ではフリーアクセスのウェブサイトの収集が可能となりますが、スペインのウェブアーカイブである“Archivo de la Web Española”では,オープンアクセスでないために自動的に収集できない電子ジャーナルの申請を促す取組を展開しているとしています。

Music Libraries Trustら、英国における音楽図書館の将来に関するビジョンを公開

2022年6月22日、音楽図書館員向けの教育等を行う英国の団体Music Libraries Trustが、英国における音楽図書館の将来に関する新たなビジョンを公開したことを発表しました。

同ビジョンは、Music Libraries Trustと国際音楽資料情報協会(IAML)英国・アイルランド支部、英国の音楽制作者のネットワークMaking Musicの協力により作成されました。発表によると、コミュニティや関係者、オーディエンスの利益のために音楽図書館がどのように持続的に機能するのかが示されています。

ビジョンの中では、現在の課題、将来像、ガバナンス・アドヴォカシー・実務に関する推奨事項等がまとめられています。

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