アーカイブ - 2022年 8月 3日 - car

“Black Bibliography Project” :黒人作家による印刷物に関するデータベースの開発(記事紹介)

2022年7月27日付で、米・ラトガース大学が、ブログ記事“Rutgers Researcher Developing Digital Bibliography of Black Authors and Print Work”を掲載しました。黒人作家による印刷物に関するデータベースの開発を行うプロジェクト“Black Bibliography Project”(BBP)について紹介しています。

BBPは、黒人作家による印刷物に関する正確で整理されたデータが不足しているという研究者の指摘を改善しようとするものとあります。メロン財団から170万ドルの助成を受けており、同学芸術科学部のMcGill教授とイェール大学のGoldsby教授が共同ディレクターを務めています。

両教授によると、このプロジェクトは、学者、図書館員、個人収集家が、黒人による著作の一次資料コレクションを特定し、キュレーションし、利用できるようにしようとすることにとどまらず、物理的対象物として書籍を研究する記述的書誌学の実践を復活させ、黒人文学研究に適用できるものとしたいとあります。

清教学園中・高等学校図書館リブラリア、「探究学習と図書館活用のギャップを埋める授業実践の検討」の結果を公開

2022年7月28日、大阪府河内長野市にある清教学園中・高等学校は、同校図書館リブラリアが「探究学習と図書館活用のギャップを埋める授業実践の検討」の結果を公開したことを発表しました。

文部科学省の委託事業「学校図書館の活性化に向けた調査研究」(2021年度)の一環として調査研究が行われました。授業で活用できる図書館の体制が整っており実績もあるにもかかわらず、高等学校の探求学習で図書館が活用されない理由の解明、授業改善の模索、授業実践と図書館活用の探求学習への貢献の検証が行われたとあります。

主な結果として、司書教諭が関与することで高校生一人当たりのノンフィクションの年間貸出冊数が5倍になったこと、生徒主体のテーマ設定が学習意欲向上の前提であることが述べられています。

国立情報学研究所(NII)、「オープンサイエンスのためのデータ管理基盤ハンドブック-学術研究者のための"個人情報"の取扱い方について-」を公開

2022年7月27日、国立情報学研究所(NII)が、「オープンサイエンスのためのデータ管理基盤ハンドブック-学術研究者のための"個人情報"の取扱い方について-」を公開したことを発表しました。

研究者がデータを取り扱う際の注意点をまとめたものであり、有識者の議論や、日本学術会議会員・連携会員へのアンケート結果を反映した内容になっていると述べられています。ハンドブックでは、対象となる情報・取扱者、研究目的利用での例外の考え方、研究分野毎の留意点をはじめとした内容について、ポイントと具体的なQ&Aがまとめられています。

ビッグデータ時代の研究の個人情報保護ルールの全体像を説明~「オープンサイエンスのためのデータ管理基盤ハンドブック」を発行~(NII, 2022/7/27)
https://www.nii.ac.jp/news/release/2022/0727.html

京都大学研究資源アーカイブ、「田中淡建築庭園写真, 1967-2003」を公開

2022年7月26日、京都大学は、京都大学研究資源アーカイブで「田中淡建築庭園写真, 1967-2003」を公開したことを発表しました。

同大学名誉教授の故・田中淡氏が、中国建築・造園史の調査において撮影した写真や野帳等で、1970年代から1990年代に中国大陸を訪れた際の調査記録が中心とあります。ポジフィルム約3万点、ネガフィルム約1万6,500点、アルバム17冊、紙焼き約4,000枚、ノート31冊が含まれています。

京都大学研究資源アーカイブが「田中淡建築庭園写真, 1967-2003」を公開しました(京都大学, 2022/7/26)
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news/2022-07-26

田中淡建築庭園写真, 1967–2003.(京都大学研究資源アーカイブ)
https://www.rra.museum.kyoto-u.ac.jp/archives/2294/

米国議会図書館(LC)、著作権譲渡等に関する文書のオンライン登録システムを公開

2022年8月1日、米国議会図書館(LC)が、著作権譲渡等に関する文書のオンライン登録システム“U.S. Copyright Office Recordation System”を公開したことを発表しました。

LCと米国著作権局が2年間にわたりソフトウェアの開発やユーザエクスペリエンスの検証を行ったものであり、著作権の譲渡に関する文書、著作権の所在・範囲・期間や権利の所有・割り当て・行使等の著作権に関する文書、著作権譲渡の終了通知が対象とあります。

発表の中では、これまでの紙・人力による手続きに加え、オンライン手続きが可能となり、オンライン決済、状態の追跡、通知システム等の機能を利用できると述べられています。また、紙での手続きには数か月の時間を要していましたが、オンライン化により手続きにかかる期間が短縮することが見込まれるとしています。

Springer Nature社、米・カリフォルニア大学とNatureポートフォリオも対象に含んだオープンアクセス(OA)契約を締結

2022年7月27日、Springer Nature社が、米・カリフォルニア大学と、Natureポートフォリオに対象を拡大したオープンアクセス(OA)契約を締結したことを発表しました。発表の中では、同契約は南北アメリカで初めてのものであると述べられています。

2020年に締結された転換契約の成果を踏まえたものであり、契約期間は2022年8月1日から2024年12月31日までです。今回の契約では、2020年の転換契約時のOA出版対象タイトルに、“Nature”、“Nature Communications”、“Scientific Reports”が追加されたとあります。

また、前回の契約と同様に、同大学図書館が論文処理費用(APC)に一律1,000ドルを支出し、残りは著者が支払うという、シェアード・ファンディング・モデル(shared funding model)を採用していること、同大学の学生と教職員は同社が刊行するジャーナルに引き続きアクセス可能であることが述べられています。