アーカイブ - 2022年 8月 18日 - car

スペイン国立図書館、SNS上でバーチャル読書会を開催:EPUBコレクションを利用した読書チャレンジを実施

2022年8月3日、スペイン国立図書館(BNE)が、SNS上でバーチャル読書会を実施することを発表しました。BNEのEPUBコレクションからタイトルを選び、毎月読書チャレンジを行うとしています

読書の推奨に加えて、BNEのEPUBコレクションの普及とPR、ユーザーとの交流等を目的として、ハッシュタグ「#RetoLectorBNE」と「#ClubdeLecturaBNE」を利用して読書チャレンジが実施されるものです。

BNEは毎月EPUBコレクションから2作品を提案し、最後の数日間には読者が回答するための質問を投稿し、SNS上での交流を促進するとあります。また、ユーザーからは、デジタルコレクションや目録の中から、EPUBコレクションに追加したいタイトルを提案してもらうとあります。

このバーチャル読書会は、夏休みの読書を推進することを目的としていますが、少なくとも年末までは続けられるとあり、毎月異なる読書チャレンジが行われる予定です。

PLOS ONEが、査読操作があったとされた100 以上の論文を撤回(記事紹介)

2022年8月3日、論文撤回監視サイトRetraction Watchに、PLOS ONEが、査読が操作されていたという理由により100 以上の論文を撤回した事例を紹介する記事“Exclusive: PLOS ONE to retract more than 100 papers for manipulated peer review”が掲載されました。

記事によると、調査対象論文は当初50本でしたが、最終的にオーサーシップや利益相反に関する懸念がある2020年以降に投稿された論文300本以上に拡大し、そのうち100本は出版済みであり、それらの撤回処理を進めたとしています。一部の著者は撤回に反対していること等も述べられています。

記事で紹介されている事例は、著者と学術編集者が、最近共同研究を行った、または同じ研究機関で研究を行った等の潜在的な利益相反を開示しなかったほか、学術編集者が、一部の著者と非公開の関係を持つ査読者を招待していることにより査読の過程が操作されたとしています。また、オーサーシップに関して、著者資格を満たさない著者や不審なほど大量に出版している著者が含まれていること等が判明したとしています。

中国国家版本館が落成:出版物の保存と継承を担う

新華網の2022年7月25日付記事で、7月23日に中国国家版本館が落成したことが報じられています。

それによると、中国国家版本館は、中国の出版物の保存と継承を担う施設として設置され、北京市の中央本館文瀚閣、西安市の西安分館文済閣、杭州市の杭州分館文潤閣、広州市の広州分館文沁閣からなるとしています。

なお、国家版本館について、中国政府の長期目標である「中華人民共和国国民経済・社会発展の第 14 次五か年計画および 2035 年までの長期目標綱要」内のコラム「社会主義文化繁栄発展プロジェクト」において、重大文化施設の建設として挙げられています。

中国国家版本馆落成(新华网, 2022/7/25)
http://www.news.cn/culture/20220725/fc8940d86c96472cadda802ed2d6757a/c.html

中国国家版権局、「利用しやすい様式による視覚障害者への作品提供に関する暫定規定」を発表

2022年8月9日、中国国家版権局が、著作権法とマラケシュ条約を効果的に推進するために、「利用しやすい様式による視覚障害者への作品提供に関する暫定規定」を公表したことを発表しました。

発表によると、中国では5月5日にマラケシュ条約が発効したとしています。また、暫定規定は、著作権法とマラケシュ条約に基づき、利用しやすい様式による視覚障害者向け作品の提供に関する重要な概念、ルール・要件、主体資格、コンプライアンス管理を定め、利用しやすい様式の作品の制作と提供に具体的なガイドラインを示すものであるとしています。

暫定規定は8月1日に施行されたとしています。

国家版权局印发暂行规定推动著作权法和《马拉喀什条约》有效实施(国家版权局, 2022/8/9)
https://www.ncac.gov.cn/chinacopyright/contents/12227/356876.shtml

【イベント】第454回機振協セミナー「何があるの?東京タワーのふもとの謎の図書館 三康図書館の魅力を伝える広報」(9/9・オンライン)

2022年9月9日、機械振興協会(機振協)経済研究所BICライブラリの主催により、第454回機振協セミナー「何があるの?東京タワーのふもとの謎の図書館 三康図書館の魅力を伝える広報」がオンラインで開催されます。

講師は、積極的に広報活動を行っている、公益財団法人三康文化研究所附属三康図書館の司書の新屋朝貴氏です。

定員は90人(先着順・要事前申込)で、参加費は無料です。

WEB講演会開催 第454回機振協セミナーのご案内 「何があるの?東京タワーのふもとの謎の図書館 三康図書館の魅力を伝える広報」(機振協)
http://www.jspmi.or.jp/system/seminar.php?ctid=120306&smid=241

米国国立公文書館(NARA)、沿岸測地測量船の500以上の航海日誌をデジタル化し公開

2022年8月16日、米国国立公文書館(NARA)が、沿岸測地測量船の航海日誌をデジタル化し、同館のデジタルアーカイブ“National Archives Catalog”で公開したことを発表しました。

発表時点では、海図作成のため米国の海岸線調査を行っていた7隻の船について、1874年から1942年までの航海日誌500件以上が公開されていると述べられています。公開されたコレクションには、乗組員や当日の気象に関する情報といった系図学者・歴史学者・気候学者向けの情報や、船内での生活等に関する情報が含まれているとあります。

オープンアクセス(OA)論文の流通・利用についての国家間の違い(文献紹介)

2022年8月9日付で、オープンアクセス(OA)誌“PLoS ONE”の17巻8号に、カナダ・モントリオール大学のMarc-André Simard氏らによる共著論文“National differences in dissemination and use of open access literature”が掲載されました。

Web of Science(WoS)に収録されている、2015年から2019年までに出版された論文やレビューを対象に分析を行ったとあります。OAステータスの確認には、データベースUnpaywallが使用されました。

結果として、OA論文の出版・引用の割合は平均すると低所得国で高い一方、高中所得国や高所得国では平均よりも低く、背景として、低所得国では論文処理費用(APC)が免除される場合が多いこと等が挙げられています。また、オープン・スカラシップの広がりを支援するために、機関・国・国際レベルでさらなるOA化の取り組みが必要であると述べられています。